私の音色〜みんなと私とみんな〜

第15話　傍で…… ページ18

Aside

優「お前。どうした？」

ヤバイ。

何でいるの！？


しかも、博まで。


あ「何でもないよ。気にしないで！」

ヘヘッ♪と、笑ってみせる。




あれ以来だと、笑えないかな？？て、思ったけど、笑えてよかったぁ。


博「ならよかった。優真、行こうぜ。」


ふぅ。

一安心………。




博「なんて、言うと思ったか？！」



ビクッと、肩が動くのが分かった。

優真も、博も真剣な顔でこちらを向く。

自ら目を離したくなる。




そんな、意志を持った強い目をしないで。


眩しすぎるの。


博「何年、お前といると思ってんだよ！！
　泣きそうな時、怒ってる時、悲しい時、
　なんとなくわかんだよ。」


分かんなくていいよ。



どれだけ、私は人に甘えてしまう人生になるの？？


傍に居てくれたから。


だから、簡単に甘えてしまいそうで怖い。


あ「私、今、全然悲しくないよ。
　泣きたい気持ちじゃないよ。
　だから安心して。」




博「でも、今現在どっか行こうとしてんだろ！」

あ「月菜に勉強、教えてもらうの！！！」


と、クルっと向きを変えて走り出した。


なんか、博の声が聞こえた。




呼び止めてくれた、



けど、ゴメンね。


2人の前で涙はもう見せないから。



その時不意に流れた『小さなヒーロー』



『傍に居てくれた大好きな人が



いつか大人になったその時に


大好きな人は、まだ傍に居てくれますか？』

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