私の音色〜みんなと私とみんな〜

第13話　愛す ページ16

Aside

やっぱり、お母さんはなにもわかってない。
私のやりたいことが、解ってない。

解ってよ。

あ「部屋は……里香姉が要らないもの押し付けてるだけだし。
小説だって、勉強時間の休憩時間にしか書いてないし。
漫画だって、自分でお小遣い貯めて買ってる。たかってるのはお姉ちゃんの方だ。

私は何もねだってない。」

一気に喋ったもんで、ふぅっと息をつく。

愛されてた、あの頃が遠い。

もしかしたらあの時も愛されてなかったかもしれない。

あ「無実聡明なのに、お姉ちゃんの事はまんまと信じて………。」


喉まででかかった。

「お母さんは私を娘として見てないよ！！！
お姉ちゃんが出来なかったことを無理にやらせる、強いて言うなら代用品だよ。」

本当に言おうかと思った。

けど、何故か言えなかった。

多分、それを認めたくないんだよね。


はは…。


やっぱ、愛されてないじゃない。


月菜………。


やっぱり無理。助けて……。

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