プラチナ《赤短編》 (ページ5)

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赤 × 先生ページ5

「なんでそんな泣きそうな顔してるん」

屋上で授業をサボる私に

屋上にタバコを吸いに来た

渋谷先生が話しかけてくる。

「、、、」

タバコを吸いながら私の隣で空を眺めてる

「、、おこんないの？」

す「ん？」

「授業うけろーさぼるなーって、」

す「言わへんわ笑」

す「それよりおまえがひっどい面して

俺の休憩時間を邪魔してんのがいやや」

ふん、って鼻で笑う先生。

「、、妊娠した、って言ったら、どうする？」

す「、、、どうもできんなそれは」

空を眺めたまま煙を吐き出す。

「不倫してたのわたし」

す「、、、」

「子供できたら別れてくれるかなって

そしたら泣いて謝られちゃった」

「おまえの事は本当に愛してたけど

これ以上の関係になることは

できないごめんなって」

「だからね、わたし彼の家の寝室に

おいてきたの笑

ゴムと診断書」

す「、、、、ほんまに頭いかれてる」

先生は軽蔑の目で私を見下ろす。

「、、ふふ、笑」

自分の惨めな姿にわらえた。

す「泣きたいんなら泣けばええやん

不器用な女やな」

先生に頭をなでられた瞬間

なみだがあふれた。

す「泣くか笑うかどっちかにせえよ、」

わたしを優しく抱きしめた。