先輩捕縛 ページ8
ネタ提供‐瑠璃様
アンジ視点
「ん゛〜〜〜〜〜ッ!!!」
ぐーっと背伸びをすると、背中でゴキゴキっと音がした。
最近、事件やらが多すぎて、疲労が溜まってる。
警察ってのもやっぱ大変だな。
もうだいぶ慣れたけど。
「すごい音したな、アンジ。」
「あ、先輩。」
ヒヨリ先輩がネクタイをゆるめながら、俺の隣のロッカーの扉を開ける。
先輩の鎖骨がチラッと見える。
「……やっぱ無防備っすね。」
「え?」
先輩が目を丸くしてこっちを見る。
そのあとすぐに、赤面して俯いた。
「み、見んなッ……」
「えぇ、なんでっすか。もうかれこれ3年は俺、見てますよ。」
先輩の生着替え♡
耳元で囁くと先輩はビクッと肩を震わせた。
「アンジッ……、ここ職場ッ……」
ヒヨリ先輩の言葉を無視し、彼の手にかちゃりと手錠をはめる。
「おいッ!?ばかッ、なにしてッ!!!」
「先輩が可愛いから悪いんです。」
腰に刺さった警棒を取り出し、そのまま先輩に後ろから抱きつく。
「悪い子は捕縛でもしなきゃな……」
「アンジッ、バカッ、うぁッ、んッ!?」
手に取った棒で先輩の横腹をつついてみる。
するとびくびくと身体を反らした。
ホント可愛い。
先輩の容姿に見惚れていたため、手が緩んでいた。
その隙に、ヒヨリ先輩が俺の体をぐいっと突き離した。
「お前ッ、こんなことしていいと思っているのかッ!」
先輩がどなりつける。
「しっかりとした理由がないまま他人に手錠をかけるのは違反だッ!」
先輩の大声に呆気にとられる。
ヒヨリ先輩がここまで阿呆だとは思わなかった。
「先輩、ちゃんと自分にかけられてる手錠見てください。」
先輩にかけたのは、銀色の冷たいものではなくて、
黄色と青色のカラフルな遊戯用のものだった。
「えッ……」
「小学校での指導で使うやつですよ、俺が本物の使うなんてヘマするとでも思ってんですか。」
「ッ……アンジ嫌いだわ。」
口をとがらせる。
そんな姿も可愛いなーと、つくづく思う。
「えー?じゃあいいか。先輩にデートでも誘おうかと思ってたんだけど。」
俺がそう言うと先輩がえっ、と小さく声を漏らした。
「先輩がその気じゃないなら、しょうがない。」
「まッ……!」
先輩が俺の服の端をぎゅっと握る。
「ごめん、嘘、だから……」
上目使いで俺を見つめる。
破壊力やばッ……
「先輩、今から行こう。」
「え、どこに。」
「ん?」
夜のデートにだよ。
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はいどれんじあ(プロフ) - 瑠璃-るり-さん» ありがとうございます。頑張ってネタ探してきますw (2022年11月18日 20時) (レス) id: 428a11731d (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃-るり-(プロフ) - え…、あ、、最高だぁッ…、お気に入り&評価失礼しますッ (2022年11月18日 7時) (レス) @page2 id: dd974ea994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はいどれんじあ | 作成日時:2022年11月17日 19時