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それから数日、蘭と竜胆が用意したオフィス家具に囲まれて広い事務所で作業をしている。前職からのお客様から度々依頼をいただくこともありある程度基盤は作れている。やる事は多いが自己肯定感が上がってモチベーションも上がってなんだかいい気分だ。

春千夜とはお互いが忙しいのもあってメッセージや通話でしか話せていないが日に日に恋人同士になったんだと実感が湧いてきている。

4人の空いてる時間を見つけて久しぶりに顔を見る。選んだお店は当たり前のように高級レストランの個室でまだ慣れない。

「調子どうよ?いい感じ?」
『うん、前職から指名してくれてた人とか、新規さんからも依頼来て有難いことに忙しいよ』
「へえ、Aのデザインってそんなにいいんだ?」
『大学の時に私の作品を見てくれたっていう人とかもいてね。あ、そうだ。今度何かデザインさせてよ』
「俺も見てみたいし会社のHPのデザインとか頼んじゃおっかな」
「何言ってんだ見たことあるだろ、九井のフロント企業のポスター」
『えっ、ココくんの?世間って狭いんだねぇ…』
「オマエを指名して依頼したのオレだからな、指名だとマージンとか貰えんだろ?」
『…は?』

私がポカンとした表情をした瞬間、蘭が春千夜の脛を蹴り竜胆がなんだかよく分からない関節技を決めていて本人は呻き声を上げながら抵抗している。

私のデザインが評価された訳ではなく知り合いだからという理由で仕事を依頼されていただけだったのだろうか。

「オマエらも身分装って依頼してただろうがよ!」
「テメェ1回死んどけ」
「黙ってろクソジャンキー」

蘭と竜胆も私を贔屓していたのかと思うと仕事をいただいて喜んでいた私がバカみたいだ。何日もかけて、たまには徹夜したりもして一生懸命作ったデザインなのに、業績がいいから認められたのだと思って浮かれて調子に乗って企業した私はなんて愚かだったんだろう。

『帰る』
「待てよA、オレの話聞いて」
『ごめん、聞きたくない』
「Aのセンスを信じて依頼してたんだって」
『じゃあさっき知らないフリをしたのはどうして?…もういいよ、帰る。じゃあね』

フォローに回る蘭と竜胆、春千夜は私の気持ちを察したのか青ざめた顔をして動かない。
このまま話していたら泣いてしまいそうだったから逃げるように外に出た。

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設定タグ:東京リベンジャーズ , 三途春千夜 , 灰谷兄弟   
作品ジャンル:アニメ
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カビキラー(プロフ) - コメント失礼します。今のままでいいと個人的には思っています。誰が言っているセリフなのか分かりやすいですし、スペースない方がじっくり読めるかな、と。 (2022年4月2日 3時) (レス) @page30 id: edf3a1c316 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 初コメ失礼します。私的に今のままでも十分読みやすくて今のままでもいいんじゃないかなって思っています (2022年4月2日 3時) (レス) @page30 id: a7e87a74f5 (このIDを非表示/違反報告)
?? - めっちゃ面白いですWW 更新楽しみにしてます (2022年3月28日 11時) (レス) @page23 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
はす。(プロフ) - 面白すぎて一気に読んじゃいましたwwこれからも応援してます🥺頑張ってください‼︎ (2022年3月28日 9時) (レス) @page23 id: e6cd4d27b4 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 反社ってバラしそうになってるwwwww頑張ってください!😊 (2022年3月27日 19時) (レス) @page23 id: 553232132b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かみさま | 作成日時:2022年3月19日 1時

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