一話 ページ2
その日は、わりと涼しい日だった。
七月二九日。ある少女が、ロンドンの騒々しい朝を満喫していた。
その少女は「オリヴィエ＝コニアテス」という少女で、
そして彼女の物語は、たった一通の手紙で一変する。
自動車のエンジン音のお陰で鳥のさえずりもクソも無いような騒がしいロンドンの朝を、オリヴィエは割と気に入っていた。
(他の国はもっと静かなんだろうか…今度聞いてみよう)
なんてことを考えつつ朝ごはんの珈琲とトーストを口に入れる、11歳らしからぬオリヴィエは身支度を整える。
着古したシャツにネクタイを締めて＿＿これまた11歳らしくない行動だが＿＿スカートを履き、トレードマークの黒いパーカーを羽織った。
そしてふと、窓の方に一羽のフクロウが止まっているのに気がついた。
大きな黒い双眸がオリヴィエを見つめていた。羽の色は白色混じりの薄い茶色だ。フクロウの嘴には手紙のような紙切れのような、白い紙が咥えられていた。不思議に思って、オリヴィエはフクロウの咥えている手紙を手にとってみる。それは上質な紙だった。字はエメラルド色で、獅子、蛇、鷲、穴熊があしらわれていた。宛名のところには「イギリス清教 第零聖堂区 必要悪の教会 オリヴィエ＝コニアテス様」と書いてあり、送り主の所には「ホグワーツ魔法魔術学校」と表記されていた。ほぐわーつ？とオリヴィエが疑問に思いながら封を開けると、オリヴィエの表情は一変した。紫紺の双眸は見開かれ、小さな口が開いて塞がらない。数秒の逡巡の後、オリヴィエは部屋を出て走り出した。
オリヴィエは、手紙をまっすぐ聖ジョージ大聖堂へ持っていった。彼女自身ではおおよそ判断のつかないような内容が、手紙には書いてあったのだ。
「
ダァン！とオリヴィエは戸を蹴破るように開け放った。
「なぁに？」
建物の中に座り込む女性が、怪訝そうに答えた。
絹のようにきめ細かい肌は白く、黄金のような金髪は朝日を浴びてキラキラと輝いている。柔らかい印象を与える青い目は、サファイアのように美しかった。彼女の名はローラ＝スチュアート。
「私の寮にこのような手紙が」
オリヴィエは手紙を差し出して渡した。手紙を受け取ったローラの表情は険しくなった。
「ふぅむ…？これは…なるほど」
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まいちゃ(プロフ) - 木原さん» お褒め頂き光栄です！これからオリヴィエちゃんはゴリゴリに魔術と魔法の融合を進めていきますので乞うご期待！ (2021年7月28日 9時) (
レス) id: e81e15f2c5 (このIDを非表示/違反報告)
木原(プロフ) - これ…、とあるの魔術とハリーポッターの魔法が合成しそうな予感がするんですけど…それはそれで最高に有りと言うか…元気出たので夏休みの宿題やります！！ (2021年7月27日 13時) (レス) id: e0a3c260aa (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃ(プロフ) - 木原さん» 閲覧、コメントありがとうございます！ゆっくりながらも更新していきますので、ごゆっくりお眠りください！ (2021年7月18日 10時) (レス) id: f47d31cac1 (このIDを非表示/違反報告)
木原(プロフ) - とあるとハリポタクロスの貴重な作品！！ それで良作！！ 続き待ちすぎて5時間しか寝れないです (2021年7月17日 17時) (レス) id: e0a3c260aa (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃ(プロフ) - 東京都の上空に浮かぶ雲さん» コメントありがとうございます！最近全然更新出来てませんが、ちまちま頑張っていきます！ (2021年6月12日 16時) (レス) id: 852bfbde5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいちゃ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2020年9月5日 14時
