【募集企画】東方幻想記録物語 28巻 (ページ36)

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今も昔も変わらない亜仁麻ページ36

「幻想郷ってのはね、私たちが来る前にも色々異変があったんだよ。それも、この世界を根底から覆さんとする異変とかがね。」

真央が、大好きな東方の原作の物語を思い出しながら語り始める。

「…でも、その異変が解決した後は、皆仲良く宴だったんだよね。」
「…私は…何も出来なかったけど…。」
「そーんなの関係無い無い！」

真央は何時もの口調で、亜仁麻に言った。

「それも全部ひっくるめて受け入れる、今も昔も幻想郷は変わって無いよ。」
「…真央…。」

―そう言えば、剣城がこんな事を言っていたっけ。
(アニマにも、そんな自分の心の闇を受け入れられる人が、ここには居るって事だ。)

その言葉を思い出し、徐に亜仁麻は真央に言う。

「…真央には…。」
「何？」
「真央にはここに来る前、何があったの？」
「あー私？うーん…自分の好きを否定されてブチ切れて…。」
「…何となくわかった気がするわ。」

恐らく、否定したその人を殴った結果、退学になり…と言う事だろうと亜仁麻は想像する。(実際はもっとえげつないのであるが。)

「真央…。」
「何？」
「…今度…真央の家に…遊びに来てもいいかしら？」

少しオドオドしながら聞いた亜仁麻。
真央はそれにいつも通りの笑顔で返した。

「おーうんうん！いつでも待ってるよ！」
「…ありがとう…真央…。」

真央に感謝を告げる亜仁麻。

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「一度混沌に身を浸したら帰っちゃ来れないのが世の常なの。どこまで行っても悪は悪なんだ。」
「一度黒く染まったものは、決して白になんざ戻れねぇ。」
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(それでも…私は変わってみせる。"理不尽"を振りまいた私から…。)
亜仁麻の再生(rebuild)は、まだ始まったばかり。だが確実に進んでいるのであった。