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傍に立つために 剣城&霊華 ページ30

『…勝ってくれましたよ、あの子。』
「…ありがとう…天照様…。」
『ふふっ…では…。』

霊華は彼女の中に居る天照との会話を終わらせる。

「…上手くいきました。剣城さん。」
「すげえ…ありがとな霊華。」
「いえ…私に出来ることがあれば全霊を尽くします。」

神樂の勝利を喜ぶ2人。
この数分前…

―――――
霊華は、窓の外を難しい表情で見ていた。

「どうしたんだ霊華?」
「…私も…行けたらなって…。」
「…でも、あの結界だぜ?俺は大丈夫だったし霊華も行けば…」
「何を言うんです!それでも心配だったんですよ!?」
「ご…ごめん冗談だって…」

怒鳴る霊華にタジタジになる剣城。

「…私は…剣城さんの傍に立っていたい。」
「霊華…」
「そのために、私は出来ること…いや、私にしか出来ない事をやりたい…!」

窓の外にある結果を睨みながら呟く霊華。
彼女の眼には決意が漲っていた。

「…なら、霊華の能力で加護を与えるとかは…?」
「…結界が障害となって、難しいかと思います…。」
「そうか…。」

知恵を絞る霊華と剣城。

「…そういや…。霊華って巫女だったよな…?」
「ええ、そうですけど…。」
「巫女ってさ、神様と繋がりがあるんだったよな?何となくだけど。」
「まあ…。そこまで間違いは無いと思いますが…。」
「その繋がりが有れば…あの結界も無視できるんじゃないかなって…。」
「…どうでしょう…」

剣城の突飛な提案に首を傾げる霊華。
―と、

『…恐らく、可能かと思われます。』
「天照様…?」
「え?何て?」
「天照様が、恐らく可能と…」
「本当か!?」

光明が、見えた。

『話は聞かせてもらいました。一条神樂さんは様々な神との繋がりが有ります。私も例外ではございません。今から、その繋がりを以って、神樂さんに私の力を宿させます。』
「…天照様…ありがとうございます!」
「…行けるんだな、霊華。」
「…はい…!それでは…行きます!」

霊華は一枚のスペルカードを取り出す。
―そして、それを自身の想いと共に解き放った。

「…剣城さん達の傍に立つために…この想いを届ける為に…力をお貸し下さい、天照様!『神符』天照らす岩戸の日の本の神!!」

―――――

「あの時の霊華、カッコよかったぜ。」
「いえ…そんな…」

褒められて顔を赤くする霊華。
剣城が休んでいるこの部屋は、何所となく甘い雰囲気に満たされていた。

―――
霊華さんはドラクエでいう賢者、神樂さんはドラクエでいう魔法剣士みたいな感じだと勝手に思っております。

臨戦態勢 レイカ・クリムゾン→←“神々に愛された少女” 神樂 



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フウ(プロフ) - 29巻作成しました!こちらからお願いします!(https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kazami133513/) (3月2日 22時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 続編移行致します!! (3月2日 21時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
雨咲(プロフ) - 更新しました! (3月2日 21時) (レス) id: daf5c838c6 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲(プロフ) - 更新します! (3月2日 20時) (レス) id: daf5c838c6 (このIDを非表示/違反報告)
愛宮リリー(プロフ) - 更新しました! (3月2日 17時) (レス) id: 234445217d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2023年11月14日 22時

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