【募集企画】東方幻想記録物語 28巻 (ページ13)

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回想録:ヒーローと英雄幽香ページ13

「だから…」
「そうね。アイツの強さは、大切なものを守りたいといった…そんな想いから来る力よ。」

幻想郷で最も剣城の事を知っている、そんな幽香が語った剣城の強さ。
照輝は少なからず納得していた。

「でも…"幻想郷の英雄"を目指してるって…？」
「ああ、これに関しては私の助言でね。最初は"幻想郷のヒーロー"って言ってたけど…"幻想郷の英雄"。同じ意味でもこの方が良いんじゃない？って言ったら、納得してくれたわ。」
「それは違うぞ！」

照輝が人差し指を差しながらビシっと言う。

「ヒーローと英雄は違うぞ！ヒーローってのは英雄と違って、カンペキな存在ではないけど…でも！最後にはゼッタイ勝って、ゼッタイみんなを助けるんだ！どんなに追い込まれても決して負けない！それがヒーローなんだぞ！」
「…フフッ…そうね。確かにヒーローの方が剣城っぽいわ。でも、彼にとっては、そんな事は関係のない事だと思うわ。」
「…どうして？」

幽香は先程とは違った爽やかな笑顔で、照輝に告げた。

「英雄もヒーローも、信じるもののために最後まで戦うっていう事に、何も違いは無いんじゃないの？」
「…そうか…それもそうだな！」
「ふふっ…。」

先程の重苦しい空気とは違い、二人の間には和やかな空気が流れていた。

「まあ私から忠告するとすれば、戦う理由を見つけなさい。そしたらアンタは、もっと強くなれるわ。頑張りなさい。未来のヒーローさん。」
「…ああ！」

剣城と似た…それでいて全く違うような少年日彩木照輝。彼はまだ、大きな可能性秘めている。

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ちょっと重い話になってしまいました…問題あれば消してください！