死神と邪仙とキョンシーと 被華 ページ11
「やっぱりお前、うまそうだなぁ!色んなヤツの匂いがするぞー!」
クソデカ鎌に一切屈する事無く、無月こむらは私に向けて何回かの肉薄をする。
そしてそんな様子をまるでペットを愛でるかのように死之華琉香は後ろからニコニコしながら見てる、余裕か!!!死ね!!!(心からの叫び)
まぁ、とは言ったもののね?
相手は食欲と食欲と食欲に翻弄される運命な訳で、目の前のものを見たらそれ以外は何一つとして頭に入らない訳よ。
となったらまぁ、攻撃を当てるのは容易な訳で―
ザンッ!!!
鈍い音が響き、私の顔にも返り血が飛び散る。何やこの血腐っとるやんけ気持ちわりぃな。
硬直した状態のまま、腰元から肩辺りまで斜め上に斬られたこむらは地面に倒れ込む。
本来ならこれで終わり、の筈なんだけど―
「―うぉぉー!すごいぞー!」
「あんたマジで無尽蔵なのかよめんどくせぇな!?」
全部回復されたらまぁ、何一つとして意味が無い訳で。
飛び散った血がそれを証明しているが、どうやら相手は傷ついた瞬間から回復してるっぽい。
私の絶対当たってほしくない仮説は大当たりだった訳だ、某小物界の大物かお前。
しかもそれだけじゃない、どうにかしてこいつを倒したとてその後ろには
なんつー害悪コンビだよ。はよナーフしろや。
「うふふふふ!凄いでしょう、うちのこむちゃん!いくら攻撃されても回復するから傷ついた姿も見られるし傷つける事も出来るのよ、我ながらなんて天才的なのかしら!」
「何なの!?好きな相手は自分以外手を出してほしくないDV彼氏的メンタル!?」
「あら、何を言ってるのかしら!これは永遠であり呪いであり愛なのよ!」
メンタルが昂ったのかはたまた元々予定済みだったのか、琉香は声を上げた勢いで右手を掲げる。
そして、気味の悪いピンク色の霧が晴れると―そこは、まるで人間の体内の様な気持ち悪い場所だった。
「うぉぁぁ何ここキッショいなぁ!?」
「あら、死神ならこんなの見慣れてるんじゃなくて?」
「死体は見慣れてても体内は見た事無いんだけどなぁ!」
興奮状態で言う琉香、そして相も変わらず食いに襲ってくるこむら。
私はそれに凝りもせず鎌を構えて反撃する、こんな地獄みたいな状況は久々だ―
「―最ッッッ高だ、もっともっと殺ろう!!!」
―戦闘狂の血が、騒いじゃうじゃないか。
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フウ(プロフ) - 29巻作成しました!こちらからお願いします!(https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kazami133513/) (3月2日 22時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 続編移行致します!! (3月2日 21時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
雨咲(プロフ) - 更新しました! (3月2日 21時) (レス) id: daf5c838c6 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲(プロフ) - 更新します! (3月2日 20時) (レス) id: daf5c838c6 (このIDを非表示/違反報告)
愛宮リリー(プロフ) - 更新しました! (3月2日 17時) (レス) id: 234445217d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サナティ x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2023年11月14日 22時