【募集企画】東方幻想記録物語 28巻

ある意味ではこれも異変の準備() らどり ページ2

幻想郷某所―

ロの字形に配置された会議室の議長席とおぼしき場所に、らどりは座っていた。

「皆の頑張りのおかげで、東方幻闘録のβ版が完成した。皆、本当にお疲れ様！」

沸き起こる拍手。
かなりホワイトな環境で、名作の予感を感じるこのような作品を作れたものだから、サクサクと完成させることが出来た。

「さて、明日からはクローズドβテストに入ろうと思う。その間、広報班。」
「はい！」

らどりに呼ばれ席を立つ広報班の班長。

「販売広告の製作を頼む。それと、『文々。新聞』への掲載依頼もね。」
「分かりました！」
「それで…クローズドβテストの対象者はどうしますか？」
「…そこはもう、決まっているでしょう？」

らどりは余裕を持った笑顔で言った。

「『秀歌さん』と『一軒家組』。そして『風原剣城』。両者共にこの幻想郷を良く知る者たちだね。」

新たなる異変(ゲーム発売)が、間もなくに迫っていた。

想いを届けよ 剣城→←次の異変への布石　鎬

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