いざ雄英高校 ページ7
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「っくしゅ！……さむ。」
もう春だというから夏服で来たのが、どうやら俺の間違いだったようだ。
いや、前世はもっとあったかいとこに住んでたから未だに抜けないんだよね、この感覚。春なのにこんなに寒いとか…詐欺だ…。
「いや、なにやってんだよ…」
個性の影響か、はたまた俺に成長期が来なかったのか。すっかり焦凍には背を抜かれてしまった。ちなみに俺は女子の平均身長らへんをさまよっている。なんでだ。
「いやー、桜ちょっと咲いてるし夏服でいけるかなって思ったんだけど。無理だった！」
「だろうな……」
バカだこいつ、みたいな目で見ながらも、焦凍は自分の上着を貸してくれた。優しい。
これがモテる男ってやつか…と遠い目をする。
前世の俺はそれなりにモテていたが、今世は見た目のせいで女には全くと言って良いほどモテなかった。
……代わりと言っては何だが、男にはすごいモテた。告白とか全部男子からだし。
個性で結局伸びるからと、伸ばしっぱにしている髪が悪いのか、ときどきプール終わりとかに個性を使ってこっそりドライヤー代わりにしてるのが見つかったから悪かったのか、その両方か。まああの後、焦凍には禁止されてしまったけど。
「今から雄英の入試だろ？そんなんで大丈夫なのか」
「まあなんとかなるっしょ！…落ちたら……まあ……スマン」
ちなみに、焦凍も雄英を受けたらしい。ただし、推薦を受けたので行く必要は無いのだが、俺が迷子にならないか心配だからついて行くんだと。俺は子どもじゃねえんだぞ、と言いたい。
なので受験生に紛れるために、焦凍も中学の制服を着ている。これももうすぐ見れなくなるのか、と思うと感慨深い。
「？なんだよ、そんなに見て」
「いや……大きくなったなー、と思って」
「俺はお前から生まれた覚えはねえぞ」
「俺も生んだ覚えねーっての！」
そんな軽口を叩いていると、すごく大きな門が目の前に出てきた。
え、高校の規模じゃなくね…？と思ったのは秘密。
「じゃ、俺はここまでだな」
門の前で立ち止まると、そっと焦凍に背中を押された。
「絶対、受かれよ」
「おう！」
来た道を戻っていく焦凍の背中を見ながら手を振ると、そういえば上着を返してないことに気づいた。
「焦凍ーー！！上着！！」
「風邪引くからそのまま着とけ」
えっ、去り際までかっこいいなコイツ…と思いながら。
「……へんなやつに捕まんないようにしろよー」
やっぱり前世の俺みたいにならないか、心配になったのだった。
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マイナ(プロフ) - アクルさん» うわああああ！！！すいません本当！！急いで直させていただきます！応援ありがとうございます！ (8月31日 17時) (
レス) id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
アクル(プロフ) - 爆豪が爆轟になってますよ！更新応援しております！！！ (8月31日 16時) (レス) @page37 id: 2d70ed6e28 (このIDを非表示/違反報告)
マイナ(プロフ) - 食パンさん» コメントありがとうございます！！更新頑張ります！ (8月20日 11時) (レス) id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
食パン - めっちゃ面白かったです！！ 更新楽しみにしています！！ (8月20日 10時) (レス) id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
マイナ(プロフ) - 共喰い@誰か・・・私に宿題の答えを・・・・さん» 自分の趣味つめてて自信が無かったのですが、そう言ってもらえて嬉しいです！更新頑張ります！！ (8月16日 16時) (レス) id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
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