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「じゃ、俺は戻すな」
雪の結晶をそっと焦凍の手に置いてから、俺はまた個性を使った。でも、伸びた髪は短くなってくれないから、この個性はずいぶんと不便だと思う。
あーあ、せっかくこの前母さんが切ってくれたのに。
でもとりあえず、声は元に戻ったらしい。あー、あー。と言ってみるとよくわかる。ちゃんと少年の声だ。
「……ありがとう、A」
たどたどしくお礼を言う姿は健気で。うーん、ほっといたら誘拐されそうなくらいかわいいんだけど。あ、焦凍のお父さんヒーローらしいし大丈夫か。
俺よりちょっと身長が低い焦凍は、そこで見上げる形になった。
よく見れば、さっきまで俯いていたせいで見えなかったが、目元がちょっと赤い。…泣いていたのか。
でもふわりと微笑んだ顔は不思議と痛々しくなくて。
これが天使の微笑みってやつか、と思ってしまったくらいだから。
「目元、これでつつんで冷やしとけよ。腫れちまう」
今世、母の女子力が高いせいで持たされていたハンカチが、こんなところで役立つなんて。
さっき作った雪の結晶を、割れないようにふんわり包んでから、目の下に当ててやる。
ひんやりとした感触が気持ちいいんだろう、目を閉じてされるがままにしていた焦凍が、おずおずと口を開いた。
「個性、いやだったんだろ？なんでここまで」
さっきの話は聞いていなかったくせに、俺が自分の個性が嫌なんだよ、というのは伝わっていたらしい。
でもそんなことで気を使わなくていいのに。だって俺にとって焦凍は、言うなれば…
「なんでってそりゃ、焦凍は俺の親友だからな！」
思ったら口に出していた。焦凍の疑問に、間髪入れずに答える。逆にそれ以外あるのか、と焦凍を見ると、なぜか不思議そうな顔をしていた。
あれ、そう思ってたの俺だけ？俺の片思い？？
「しんゆう？」
そこからかーー。
いや、５歳児にそこまで理解を求めた俺が悪かったんだ。そこから説明してやんないとわかんないよな。
「親友ってのはなー。……まあつまり、一番大切な友達ってことだ！」
「一番たいせつ……」
正直、長々としたことは好きじゃ無いので、できるだけ完結にまとめる。まとめた結果、新手でもなんでもないアイラブユーになった気がしなくもないが、焦凍が気づいて無さそうなのでよしとする。
「そ！だから気にしなくていーの！」
「……そっか」
それから家に帰るというので門まで送ったが、家のデカさにびっくりしたのは秘密だ。
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マイナ(プロフ) - アクルさん» うわああああ！！！すいません本当！！急いで直させていただきます！応援ありがとうございます！ (8月31日 17時) (
レス) id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
アクル(プロフ) - 爆豪が爆轟になってますよ！更新応援しております！！！ (8月31日 16時) (レス) @page37 id: 2d70ed6e28 (このIDを非表示/違反報告)
マイナ(プロフ) - 食パンさん» コメントありがとうございます！！更新頑張ります！ (8月20日 11時) (レス) id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
食パン - めっちゃ面白かったです！！ 更新楽しみにしています！！ (8月20日 10時) (レス) id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
マイナ(プロフ) - 共喰い@誰か・・・私に宿題の答えを・・・・さん» 自分の趣味つめてて自信が無かったのですが、そう言ってもらえて嬉しいです！更新頑張ります！！ (8月16日 16時) (レス) id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
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