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「…んー。うるさ…」
リリリリリ。
朝は毎回、起きるためにもバカでかい音の目覚まし時計をセットしている。
それを止めようと手を伸ばしたとき、ふと、違和感に気づいた。
俺の手、おかしくねえか…？
幼児なので違いはあんまり感じないが、昨日よりわずかに白く、細い腕が視界の端に写る。どうやら、寝ぼけた俺の幻覚では無いらしい。それに、さっきの独り言も、なんだか声が上ずっていたように聞こえた。
「あー。あー、…まじか」
まだ声変わり前だが、それにしてもちゃんと男の子だった自分の声。それが今や、同じ幼稚園の女の子たちでさえ顔負けのような、かわいらしい少女の声が響いた。
「…うぇ」
なんとか鏡の前まで行くと、そこには男の子の服を着た、将来有望そうな、美少女が立っていたのだった。
は？？
立っていたのだった、じゃねえよ？？まだ夢の中にいるのか。そう思って頬をつねってみても、この悪い夢は覚めてくれない。
「お、おかーさん！！！」
やっと現状を理解した俺は、慌てて、母親が眠る部屋へ走って行った。
「んー？なーに、Aちゃん。……あら！」
バンッ。そんな音が鳴るほど勢い良く開けたので、年季が入った扉はぎしりと悲鳴を上げたのだが、あえてスルーする。
俺はとりあえず、起きたらこんなんだったこと、変な病気か何かだろうか、と母に必死で説明する。すると。
「ついに個性が発現したのね！…ってことは、私と同じかしら？」
朝起きたら息子が娘になっていたというのに、この落ち着きよう。俺は一瞬、自分の母の正気を疑った。だが、次に続いた言葉に、今度は俺の耳を疑うことになる。
「私と、同じ……？」
「あら？言ってなかったかしら」
年甲斐も無く頬に手を当てて微笑む母。その笑顔に、俺は自分の嫌な予感が的中していることを知る。
「私の個性は“性別変化”！ママねー、パパにだってなれちゃうのよ」
だから、ママの個性を受け継いだのかしら。言いながら俺の頭を撫でてくる母。
え、じゃあ母さんは母さんじゃないの？？とか。
俺の個性それってマジ？？とか。
言いたいことは色々あったのに疲れ切った俺は、最早何も口から出なかった。
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マイナ(プロフ) - アクルさん» うわああああ！！！すいません本当！！急いで直させていただきます！応援ありがとうございます！ (8月31日 17時) (
レス) id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
アクル(プロフ) - 爆豪が爆轟になってますよ！更新応援しております！！！ (8月31日 16時) (レス) @page37 id: 2d70ed6e28 (このIDを非表示/違反報告)
マイナ(プロフ) - 食パンさん» コメントありがとうございます！！更新頑張ります！ (8月20日 11時) (レス) id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
食パン - めっちゃ面白かったです！！ 更新楽しみにしています！！ (8月20日 10時) (レス) id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
マイナ(プロフ) - 共喰い@誰か・・・私に宿題の答えを・・・・さん» 自分の趣味つめてて自信が無かったのですが、そう言ってもらえて嬉しいです！更新頑張ります！！ (8月16日 16時) (レス) id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
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