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後ろを振り向くと、足をくじいたのだろう。同じ受験生らしき女の子が、うずくまって助けを求めていた。
「っ、くっそ！」
一瞬迷った俺を引き戻してくれたのは、名前も知らないあの子の声だった。
“「いっしょに行こう！」”
知り合いですらない、しかもこんな時に寝ていて、遅れても完全に自業自得だろう俺を、起こしてやさしく連れてきてくれたあの少年。
転んでいる子は、全然関係ない子で。たぶんこんなことしても、あの子に届くわけでもないけど。ちょっとでも、恩返しのようなものがしたかったのか。もしくは、あの子に感化されたのか。
「大丈夫！？……ちょっと待ってて、これ、さっきくじいたの？」
「えっ」
俺は、気付けばさっき逃げてきた道を戻っていた。
「１０分は……経ってなさそうだな」
これならいける。
前からの大きな足音に、俺は思わずそっちを向くか、振り向いて走り出したくなる衝動に駆られる。
それでも、ゆっくり深呼吸して。俺の中のイメージを、手に集めるように。
「ちょっと触るな。……
淡い金色の光が足を包んで、そのうちふっと消えて四散した。無駄に綺麗なのは、俺のイメージのせいだけど。
「……あっ、ありがとうございます……！」
「よし、走れるか？ごめん、俺は背負えそうになくて」
「あの、実は腰が抜けて……」
女の子を助けたはいいものの、今度は腰が抜けていて立てないらしい。どうしよう、と頭を抱えている間にも、どんどん
とんでもない轟音が、辺りに響き渡った。
はっとして上を向くと、０ポイントが倒れている光景と、そのそばにいる少年の光景が、スローモーションのようにゆっくりと見えた。
その少年の、顔に。見覚えがあった俺は、急いでその落下地点に向かった。
＿＿やっとのことで、試験は終わりだとの放送が入った。
「お前…！！大丈夫か！？」
「えっ！？あ、あの、僕はいいのであの人を…」
近付くと、少年の手足は酷い状態な上、他の体もボロボロで。正直、なんでしゃべれてるのかわからないくらいの状態だった。
でも、そんな自分を後回しにして、助けて欲しい人がいるらしい。少年の、視線の先を辿ると。
「……ぅっ…お、おぇ……」
瓦礫の上で、なぜか吐いている女の子がいた。
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マイナ(プロフ) - アクルさん» うわああああ！！！すいません本当！！急いで直させていただきます！応援ありがとうございます！ (8月31日 17時) (
レス) id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
アクル(プロフ) - 爆豪が爆轟になってますよ！更新応援しております！！！ (8月31日 16時) (レス) @page37 id: 2d70ed6e28 (このIDを非表示/違反報告)
マイナ(プロフ) - 食パンさん» コメントありがとうございます！！更新頑張ります！ (8月20日 11時) (レス) id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
食パン - めっちゃ面白かったです！！ 更新楽しみにしています！！ (8月20日 10時) (レス) id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
マイナ(プロフ) - 共喰い@誰か・・・私に宿題の答えを・・・・さん» 自分の趣味つめてて自信が無かったのですが、そう言ってもらえて嬉しいです！更新頑張ります！！ (8月16日 16時) (レス) id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
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