番外編：ポッキーの日 その�� ページ8
「ポッキーゲームしようよジェノス君」
「…はい？」
「さっき俺とやったじゃん」
「物足りない」
お兄ちゃんとのゲームが終わった数十秒後に買い出しから帰ってきたジェノス君。そこで私はとんでもないことに気付きました、彼ともゲームをしたらいいんじゃないかと。
何だかしなきゃいけない義務感に近いものが湧いてきたんです。あ、別に嫌とかではないんですよ？ただ絶対にした方がいいと本能がそう告げたのです。
「しよージェノス君」
「兄の前でポッキーゲームするなよ。居心地悪いんだけど」
「ねーねーポッキー」
「え、ガン無視？」
状況についていけないのか何度も口を開け閉じするジェノス君。手をわたわたとさせて私と私が持っている一本のポッキーを交互に見た。
一応言っておくが、私がこんなにも二人にゲームを要求するのはただ暇だからである。決してキャラが変わったとかではない。違う…と信じたい。
「あ、あの…」
「嫌？」
「い、いえ。嫌とかではなく…」
「ならやろっか」
「え」
先程と同じようにチョコがついていない方を口に含み、全く同じ動作で前に差し出した。背後からお兄ちゃんの視線をバシバシと感じるが無視する。
ジェノス君は更に目を泳がせて終いにはお兄ちゃんに助けを求めるような目線を送った。そんな反応されるとちょっとショックなんですけどジェノスさん。お兄ちゃんも無言の圧力かけないで。
「ん」
「……では、し、失礼します」
反応が一々可愛いな。
サクサクと何の躊躇いもなくポッキーを食べ進めていく。ジェノス君の様子はどうかと少し顔を上げ、観察をした。
…予想通りというか何と言うか、対して彼は身体を硬直させるばかりで1mmたりとも動いていなかった。フリーズ状態である。
これ勝負になるのか？ 不安が過ぎりながらも順調にポッキーを短くしていく。距離が縮めば縮むほどジェノス君の表情が固まっていった。
お兄ちゃんの時と同様、残り1cmのところで動きを止める。小動物のように震えだした彼を気遣わしげに見て、ポッキーを落とさない程度に口を開いた。
「ひゃの、へのすくん。(あの、ジェノス君)」
「ふぁ、ふぁい！」
「ほのままひゃとキスひひゃうへほ、ひひ？(このままだとキスしちゃうけど、良い？)」
「ぶっ」
「おっと」
彼が噴き出したことにより一瞬空中を舞ったポッキーをパクリと食べる。
「恐ろしいよお前」
「うん、自分でもちょっとやり過ぎたと思った」
反省はしている、後悔はしていない。
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詩音 - お久しぶりです、ぷーぷーさん！夢主ちゃんがかなり危ない感じなのではよサイタマお兄ちゃん召喚ですよ！！ (2017年9月25日 20時) (
レス) id: dbaa959796 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - ぷーぷーさん» コメント返信ありがとうございます！ ありがたく使わせていただきたいと思います！ これからも応援しています！ 無理なさらない程度に頑張ってくださいね！ (2017年9月8日 14時) (レス) id: bc202da462 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーぷー - レイさん» どうぞ、私のオリキャラで良ければいくらでも。応援ありがとうございます。大変お待たせ致しました。これからもよろしくお願いします。 (2017年9月8日 3時) (レス) id: 656daaefee (このIDを非表示/違反報告)
ぷーぷー - Aさん» ありがとうございます。こんな作品でも貴方様の心を動かす事が出来たのなら、これほど嬉しいことはありません。大変お待たせ致しました。どうかこれからもよろしくお願いします。 (2017年9月8日 3時) (レス) id: 656daaefee (このIDを非表示/違反報告)
ぷーぷー - 白錬(新)さん» ありがとうございます。大変お待たせ致しました。どうかこれからもよろしくお願いします。 (2017年9月8日 3時) (レス) id: 656daaefee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷーぷー | 作成日時：2015年11月2日 19時
