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翔太先輩の家に着き、勝手にカバンをあさって鍵を開ける。
後ろの方で深澤さんが翔太ちゃんと歩けーなんて言いながら
二人三脚みたいに2人が部屋に入る。
深｢ん、もー爆睡してるわ｣
翔太先輩の寝室から出てきて玄関で待っていた私に声をかける深澤さん。
こっから2人ってちょっと気まずいな。
『じゃあ、私はこれで…』
深｢は？いやいや、送ってくから。わら｣
何言ってんの？純粋にそんな目で見つめられる。
女の子の扱い慣れてるんだろうな。
『いや、近いんで大丈夫です』
深｢だぁめ、送ってくから。ね？｣
そう言って右手を取られる。
少し苦手なタイプかもしれない。
『じゃあ、お言葉に甘えて』
これ以上翔太先輩の玄関で言い合っても仕方が無いので2人で翔太先輩の家を後にする。
手はずっと繋がれたままで。
深｢Aちゃんって学部どこ？｣
『教育学部です。』
深｢え、同じ文系じゃん。俺経済学部だよ｣
『翔太先輩と同じですね』
深｢そー。人数多いから面識なかったんだけどバイト先同じでさ。仲良くなった｣
『…あぁ、居酒屋』
深｢すげえ顔顰めるね、わら｣
高校卒業してすぐ翔太先輩にバイトに誘われて1度だけ行ったことがある居酒屋。
派手派手ギャルとワイワイガヤガヤって感じで苦手ですぐ帰って
翔太先輩に言われる前に今のカフェでバイトを始めた。
私とは、違う世界みたいだった。
深｢どっかでバイトしてんの？｣
『大学の最寄りの近くにあるカフェで、』
深｢まじ！Aちゃんぽい。かあいい｣
そう言って手を繋いでないほうの手で頭をぽんぽんとされる。
酔ってるのかな。
『はぁ、そうですか』
気まずいー。なんて思ってたら私の住むマンションが見えてくる。
『あ、あそこなのでここら辺で大丈夫です。』
深｢おー。てか、遠くね？翔太んちから。近いって言ってたじゃん｣
『…私の中では近い距離です。』
触れないで欲しい。
これ以上私と翔太先輩の関係に。
深｢ふーん、ちゃんと戸締りして寝るんだよ。あ、連絡先交換しよ？｣
翔太先輩の仲良い人だから、
それだけの理由で連絡先を交換して別れた。
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りな(プロフ) - 凄く面白くて一気に全話見ちゃいました笑笑更新楽しみにしてます！！ (2021年2月5日 11時) (
レス) id: 419554672b (このIDを非表示/違反報告)
桃もち(プロフ) - めちゃめちゃきゅんきゅんしながら読んでます！更新楽しみにしてます！＾＾ (2021年1月30日 13時) (レス) id: e248bb9fed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃむ | 作成日時：2021年1月27日 10時
