検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:13,586 hit

2* ページ3

涼介がそう告げて慧くんがいるのとは反対側の手を握る。




「涼介?」




「その人、ここら辺の人じゃないよね。」





「…涼介!そんな言い方っ「いいよ」…慧くん」


明らかに嫌味たっぷりに言う涼介を注意しようとすると、慧くんに遮られる。



「じゃ、また明日ね。」


「うん、ばいばい…」



少し悲しそうに笑いながら手を振る慧くんを見て胸が痛む。
振り返って歩く背中も悲しそうだった。




「帰ろ。」



「涼介、もうやめてね、こんなこと。」



「なんで?事実じゃん。」



涼介の目が少し怖くて、それ以上は何も言えないでいた。



私が涼介の家に来た日も私を蚊帳の外のように扱っていた涼介。
挨拶しても、話しかけてもとにかく無視。


でも、だんだん心を開いてくれて…。

いつの間にか、こんなにベッタリになっていた。




「俺もAと同じ学校がよかった。」


「…なんで?学校、楽しくない?」


「んーん。」



涼介は一個下の高校2年生。
私は電車通から徒歩通に変わったが、涼介はここから電車で5駅ほど行った高校に通っていた。

サッカー部のエースでモテモテ。

学校では人気者みたい。



「ただいまー。」

「ただいま。」



「あら、涼介、Aちゃんおかえりなさい!」



今となっては我が家のよう。
暖かく迎えてくれる家族がいる。

3*→←1*



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
306人がお気に入り
設定タグ:伊野尾慧 , Hey!Say!JUMP , hsj
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にゃむ | 作成日時:2019年5月23日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。