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「これとか、かわいい…」
「ほんとだ。色違いもあるじゃん。」
今はお土産屋さんで自分たちの友達や家族のことを思い浮かべながらお土産を選んでいた。
マーメイドラグーンや海底2万マイルなど優しめのアトラクションに乗ったり、ミッキーと写真を撮ったりした。
「…涼介のお土産かあ…」
おばさんとおじさんにはちょっとした菓子の詰め合わせ。
お姉さんにはミニーちゃんの可愛らしいポーチ。
妹ちゃんにはデイジーの少しおとなっぽいタンブラー。
頭を悩ませていたのは、涼介だった。
ミッキーとドナルドだとお姉さんと妹ちゃんとペアみたいで嫌だ!と言うのが目に見えてわかる。
「…例の弟くんので悩んでるの?」
「うぅん…。涼介の好みがいまいちピンと来なくて。」
サッカー漬けの毎日を送る涼介が何を好きなのかハッキリわかっていなかった。
洋楽をよく聞くと言っていたから少しおとなっぽい方がいいのかな…。
「…これとかは?」
そう言って慧くんの手にちょこんと乗っているのは
青いフード付きのパーカーを着たジェラトーニのストラップだった。
「かわいいっ!涼介っぽい!」
私がずっと悩んでいたのに慧くんはこれだ!と思うものをすぐ選んでくれる。
「ふふ。なんでそんな喜んでんの。」
ジェラトーニのストラップを見ながらニヤニヤする私を慧くんがけたけた笑う。
「慧くんすごいなあって…」
千景とだいちゃんの分も買ってお会計を済ませる。
先に終わっていた慧くんが外で待ってくれていた。
「おまたせっ」
少し駆け足で歩み寄るとニコッと笑ってから
「はいこれ。」
ぽんと手に何かを乗せられた。
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作者名:にゃむ | 作成日時:2019年5月23日 23時