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「……千景、」
「うっ…」
「水谷いい加減に現実を受け止めろ」
大量のプリントと夏休みの日程が書かれた紙とにらめっこする千景。
期末テストも無事終わった…のだが。
「…は?水谷やばくね?何教科補習なの?」
「うるさいわよ有岡!あんたもでしょ!」
「ふざけんな!俺は3教科だわ!」
「どっちも多いわ!」
茶々を入れただいちゃんにまんまと乗ってしまう千景。
それを薮先生が静止する。
長期休暇前の恒例行事のようなものだった。
「千景…課題私も手伝うよ…」
「うっ、A……」
瞳をうるうるさせてお礼を言う千景。
……あんなに頑張ってたのに。
再試と補習のお知らせのプリントが終業式の後に配られると、千景は納得がいかないらしく放課後歴史科の教室で項垂れていた。
だいちゃんも補習があるらしくて薮先生に課題をもらいに来てたみたい。
「山田を見習えよなー。お前ら。」
「Aとは脳の作りが違うんだよー。」
「そうよ!私頑張った…」
2人の言葉に思わず苦笑をもらしてしまう。
「Aーーー!帰ろーー。」
どんよりとした空気が流れた教室に
明るい声が響いた。
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作者名:にゃむ | 作成日時:2019年5月23日 23時