1* ページ2
｢慧くん、ごめんね｣
｢ううん、ぜーんぜん！いこ！｣
晴れて両思いになった私たち。
それからの日々はあっという間で、
気づけば高校三年生になっていた。
クラスはまた千景と一緒。
あと、大ちゃんも！伊野尾くんとは離れちゃった。
担任は薮先生。これもすごく嬉しかった。
そんな私達も一緒に帰ったりを繰り返したりするうちにあっという間に仲良くなった。
伊野尾くんの部活が忙しくてあまり出かけたりはできないし、それに大学受験もある。
｢ごめんねー。一緒に帰ることしか出来なくて。｣
｢ううん！慧くんとならどんなことでも嬉しいよ。｣
全てが新鮮で毎日が楽しかった。
これからもこんな幸せな日々が続く。
そう信じていた。
｢A。｣
ふと、慧くんと二人で歩いていると後ろから聞き慣れてしまった声で呼ばれる。
｢りょーすけ！｣
｢今帰り？…その人は？｣
山田涼介。おじさんの家の長男。
身を寄せる場所がなかった私に養子にならないかと声をかけてくれたのがおじさんだった。
昔面識はあったもののそれっきりだったため最初は戸惑ったけれど、優しく迎えてくれたため今ではすっかり仲良し。
｢…っ学校のひと！涼介も今帰りなの？｣
彼氏、そう言うのが恥ずかしくて濁す。
すると、慧くんからの視線をすごく感じた。
｢…学校の人デース。A弟なんかいたの？｣
…絶対不満げだ。
心の中でごめんね、と謝る。
｢…そ、弟。Aこっからは俺と帰ろ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 306人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃむ | 作成日時：2019年5月23日 23時
