カタツバキの花を君にー3ー *K.I* (ページ19)

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私がそう言うと顔をぱあっと明るくする涼介。

マジ！？嬉しい！なんて喜んでる。

｢…涼介って料理得意じゃなかった？｣

おばさんの誕生日に涼介が料理を作っていたのを思い出す。
私より断然うまいはずなのに。

｢明日昼まで部活だしー。作る気分じゃない｣

そう言ってAのご飯楽しみ！なんてルンルンでお風呂に入っていった。

｢ね、お願いだよ…｣

｢だめだよそんなの｣

｢けち！いいじゃん！｣

私の部屋の扉をこじ開けようとする涼介。
そしてそれを阻止しようとする私。

なんでこんなことになったかと言うと…。

お風呂に入ってさあ寝るぞ！ってなった時に涼介が突然私と一緒に寝たい。なんて言い始めた。

もう高校生なのに何言ってんのって言ったんだけど、どうしてもって聞かなくて。

｢今日だけ！今日だけだから…｣

くっきり二重の綺麗な大きな目をうるうるさせる涼介。
だいちゃんが脳裏に浮かんだけどすぐさま消した。

もう聞きそうにないしなあ。

｢今日だけ…だからね。｣

私はとことん涼介に甘い。