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「どのくらい…」
まあ、普段学校で話すこともないし正反対な私達がなんで?って感じなのだろう。
「…私の中で1番信用してるのはだいちゃん…かな。ごめんなさい、あんまりいい答えが出なくて」
小さい頃から気づいたら隣にいただいちゃん。
公園で地区の番長にこかされた時も、怖いくせに立ち向かってくれて。
給食食べるの遅くて泣いてたら、がんばれがんばれって横で応援してくれて。
変な男の人に絡まれたら助けてくれてて。
中学から会話の回数が減っていてもピンチの時は必ずだいちゃんがそこにいた。
だからこそ、だいちゃんなら大丈夫。なんて自信がある。
「そっか〜。幼馴染ってすげえな」
「うーん?そうかな。最近また話すようになっただけだけどね。」
「え…?」
「おーい、終わった?」
私の言葉を聞いて不思議そうにする伊野尾くんの後ろからパンを片手にだいちゃんがやってきた。
「うん、全部終わったよ。」
「おし、会計して帰ろーぜ」
そうだねー。って3人でレジに向いた歩き出す。
だいちゃんがさっきから学校の事とか部活のこととかで話しかけてくるけど、
頭の片隅には不思議そうにしていた伊野尾くんの顔が離れない。
私何か変な事言ってしまったのだろうか。
「え、家お隣なの?」
3人で帰ってきてだいちゃんのすぐ隣の家に…つまり自分の家に入ろうとすると伊野尾くんの驚きの声が聞こえた。
「そうだよ。幼馴染だし。」
「はぇ〜」
すげえなとかぼそっと呟いている伊野尾くん。
そんなに珍しいものなのかな。
「じゃあ、楽しかったよ。ありがとう。伊野尾くんもまたね。」
そう言って手を振ると
Aちゃん〜!また連絡するね〜!
なんて手を大きくブンブン振っていた。
その横でだいちゃんも私が玄関に入って見えなくなるまで手を振ってくれていた。
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作者名:にゃむ | 作成日時:2019年2月28日 5時