1* ページ2
「Aー次移動だよー。」
「うん…!」
山田A。17歳。
どこにでもいる高校二年生女子です。
私に声をかけるのは水谷千景。ちかげって読みます。
高校に入って初めてできた友達で、千景のことは大好きだし他に友達!と呼べるような人はいない。
そんなひっそり誰にも気づかれないように生きています。
「んもー。何この列。」
私たち1組が階段を降りるには3組の前を通らないといけないんだけど……
「あ、王子様…だ。」
「…またかー。」
女の子に囲まれてヘラヘラ笑う私たちの学校で王子様って呼ばれてる3組の伊野尾慧くん。
目もあったことないし向こうは私の名前なんて知らないだろう。
そんな伊野尾くんを見るので毎度休み時間になると3組の前にはたくさんの女の子。
「…伊野尾慧、もしかして今日誕生日か」
「そう…なの?」
「んー。6月だった気がする。」
千景は中学の時から伊野尾くんと一緒だったらしく部活もバスケ部のマネージャーで普通に仲がいいらしい。
話してるの見たことないけど。
たくさんの手紙やプレゼントを持った女の子達。
だから今日は倍くらい人が多いのか。
そんな女の子達の合間を縫って移動する。
そしてまた気づかれることなく過ごす。
これがいつもの日常。
227人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にゃむ | 作成日時:2019年2月28日 5時