自.傷.少.女【歌い手】

30:日記 ページ31

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朝いつも通りに起きる。

いつもよりひどい寝癖をブラシやピンで強制的に直す。


コルクボードにあったメモを見る。

その次に時計を見る。

時間を確認すれば、まだ近くのスーパーは開いてない。

『はぁ……。』

憂鬱。謎に憂鬱感がするのだ。

かと言ってこれもよくあることだ。


昔のことだが。

物心ついた頃には、親はいなかった。

聞いてみれば、親は、他界したそうだ。

母は私を産む時に、父は不注意による事故で。

親戚は私を避け、頼る人もいなかった。

それでも義務教育だったので、中学まではお金を払ってくれた。

自分がこんなじゃなかったらよかったのかな。

こんなのじゃなきゃ、いやいやなんてこともなかったのかな。

そう思っては落ち込んだ、いや悩んだかな。何もしたくなくなる脱力感もよくあった。

しかし憂鬱は最近こなかったのだ。

なぜ今更、しかも今なるのだろう。

そう、ここに篭ってる間憂鬱と感じることはなかった。

まぁ、頭のよろしくない私には考えても無理なんだけどねぇ。

頭のいい人がずるいですよ。


時間になるまで、何をしよう。

結局一夜分費やしたのだが、ドン勝は食べれなかった。
ブランクェ……。


最近色々あったし、日記書くか。

新品のぶ厚めのノートを持ってくる。


日にちを書いて、色々書く。

事故あって、なっちゃんにあって、退院したらドン勝食えなくて、

夢の事も、憂鬱の事も。

全部を書き終えると2ページになる結構な長文。

そして大半は夢やら、鬱やら。

しょうがない、よね。

だって日記は実際に起こったことを書くものでしょう？

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