第二話 ページ3
あらすじ
「お袋…」
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時はたち放課後。綱吉は持田先輩に呼び出されていた。
理由は、京子に恥を欠かせたから。どちらかというと綱吉の方が恥を書いている気がする。
「お袋〜。体育館行こうぜ〜。」
「?体育館は部活があるからいくが。」
「ほら、綱吉の決闘だよ。多分逃げると思うけどな。」
決闘…呼び出されているとは聞いたが、体育館で戦うのだろうか。しかし、剣道で戦うのは不公平過ぎないか?
「わかった。いこう。」
綱吉のことも気になるし、様子を見るだけでも…というか、簡易的にやり方を教えるべきか…
「と、ちょっと待っててくれ。綱吉のところに言ってくる。」
「は?あいつはもう逃げてると思うけどな。」
いや、そんなことはない。トイレに匂いがまだある。
「いやまだいる。匂いがする。ということで行ってくる!先に体育館に行っててくれ!」
全力で走っていく。
「え?匂いって…って、もういねぇし。はっやいな相変わらず。」
「綱吉!」
トイレで窓と向き合っている綱吉を見つけたので呼び掛ける。
「うわぁ!竈門くん?!」
「ああ、決闘するんだろ?綱吉は剣道をやったことないと思うから、簡易的にでも教えられたらと思ってな。どうだ?」
教えるのは下手くそと言われているが、きっと成長して少しはうまくなっている…はず!
「あ、ありがとう…!今日は沢山助けてもらっちゃってるね…」
遠慮がちに言ってきたので、
「そんなことはないぞ。綱吉はやさしくて、本当はすごいって俺は気づいてるからな。匂いでわかる。」
「…」(赤面)
俺はほんとのことしかいってないぞ。
「取りあえず、簡単に伝授するぞ!」
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「やっぱり逃げたんじゃね。」
「これで俺の不戦勝だな!はっはっは!」
勝手なことばかり言っているようだ。
「あ!ツナがきた!」
「お袋!連れてきたのか!さすが!」
「お袋じゃないぞ?俺は男だ。」
毎回思っているがお袋とはなんだ。本当の母親に失礼だろう。
「きたな!沢田綱吉!これから剣道で決闘する!景品は笹川京子だ!」
景品?京子が?
「持田先輩!それはちがう!京子は物じゃない!人だ!勝手に決めるのは俺が許さない!」
以前までの俺ならここで頭突きをしていたであろうが、我慢する。成長したのではなかろうか。
「よ!我らが長男!」
「カッコいぃ〜!」
「お前が勇者だ!」
なぜ此処で俺が称賛されるのか。訳がわからない。
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雪見大福(プロフ) - 天才ですね!これからも無理せず頑張ってください!楽しみにしてます! (2021年9月24日 22時) (レス) @page8 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - この作品も凄く良かったです!。ツナが炭治郎の家族の事件をいつ知るのか等続きが楽しみです!。今後も無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2021年8月31日 18時) (レス) id: 11074d0491 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スルメちゃん | 作成日時:2021年5月5日 14時