プロローグ ページ1
やっと…無惨を倒せた。禰豆子ももとに戻った。家族の仇を討てた。俺はもう…満足だ。
「お兄ちゃん。おいていかないで…私を一人にしないでよ…」
─────────────────────
ゆっくりと、目を開ける。あのときの夢だ。アイツを、無惨を、倒した日。俺が…死んだ日。
まだ泣いている禰豆子の声が耳に残ってる。
でも、これを覚えているのは俺だけ。禰豆子も善逸も猪之助も、義勇さんも柱の皆さんも、鱗滝さんも錆兎も真菰も、みんな、生きているが前世の記憶はなかった。
勿論、今世でパン屋を営んでいる母さん達も覚えてはいなかった。ただ、父さんは覚えていた。もう死んでいるが。
今は一人暮らしをしている。家族と離れるのは心苦しいが、禰豆子の記憶が戻り始めていて、このままではダメだと思い、鬼滅町を出て並盛町へ来ていた。
あんな記憶を持っているのは俺だけで十分なのだ。
弁当を作り、朝ごはんを食べて家を出る。あ、因みに痣はあるけど出ていない。出そうとすれば出せるし、呼吸も常にしているのでいつでも家族を守れるぞ！
マンションの扉を開けて、今日もゆっくり登校し、
「リッ、ボーン！！」
…なんだこの声は。声の方向から、同じクラスの綱吉の匂いがするのだが。
何かあったのだろうか。いやでも、リボーンって復活という意味だったはず…まあ復活してるなら大丈夫だろう。さて、学校に行くか。
途中で雲雀さんに「風紀が乱れる！噛み殺すよ。」と言われながら追いかけられたが全力疾走して撒いた。呼吸万歳。
「京子、おはよう。」
校門でクラスメイトの笹川京子にあったのであいさつしておく。
「竈門くん。おはよう〜」
(ここで忘れてはいけない。竈門炭治郎と笹川京子はひとつの共通点がある。天然なところだ。この二人があいさつをすると回りに花がとぶ。)
「あ、持田先輩も、おはようございます。」
京子の隣にいた持田先輩にも、挨拶をしておく。最近なんだか苦手意識されているのはなぜだろう？
(お前が剣道でボッコボコにしたからだよ)
「笹川京子！俺と、付き合ってください！」
ものすごい音量と共に飛び出してきた綱吉は、パンツ以外なにもはいていない、ほぼ全裸な状態だった。
「えっ」
俺は思わず顔をしかめてしまった。
─────────────────────
たんじろさんが全力で引いてる顔って何気に傷付くよね。
()の声は解説です。半分は作者の気持ち！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪見大福(プロフ) - 天才ですね！これからも無理せず頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年9月24日 22時) (
レス) @page8 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - この作品も凄く良かったです!。ツナが炭治郎の家族の事件をいつ知るのか等続きが楽しみです！。今後も無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2021年8月31日 18時) (レス) id: 11074d0491 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スルメちゃん | 作成日時：2021年5月5日 14時
