第37話 ページ39
フィルに用件を伝えて数分後、再度、足音がした。
誰かはわからない。
だが、部屋の前に来た時、足音の主は喋らない。
そのかわり、鍵が開く音がした。
『え？嘘…』
急に眼中に入ってきた外の光が眩しい。
『ノーマン？』
助けてくれるのはいつも君なんだね。
ノーマンは部屋に入り、ドアを閉めた。
「フィルから聞いたよ。閉じ込められているって」
何もないところに座っていたAだったが、ノーマンがその隣に座る。
ノーマンの言葉に頷き、本題に入る。
『うん。…ママが言ってたんだけどね…私、狩庭ってところに連れて行かれるらしい』
「狩庭？」
ノーマンも勿論知らない。
『よく…わからないんだけど…なんか、ママは外の辛さを味わってもらうためって言ってた』
「本当によくわからないね…」
薄暗い部屋の中でノーマンが苦笑いしたのがわかった。
そこである疑問を抱いた。
『そう言えばなんで此処に入れたの？』
「ああ…それはね。これ」
彼がポケットから出したのはマスターキー。
ママのを盗んだのだろうか。
それなら危険だ。
ママにバレてしまう。
そう思ったAが口を開くと…
「ママのじゃないよ」
彼女の心を読んだかのようにノーマンが言った。
「多分…シスターから。部屋の引き出しにこれの鍵型があったんだ」
『成る程…』
これがあれば逃げられるかもしれない。
でも…
『何か、紙を持ってない？できれば5,6枚。エマたちに手紙を書きたいんだ』
「いいよ。僕も書こうと思っていたんだ」
そしてノーマンは紙を10枚ほど持ってきた。
4,5枚はノーマンのだろう。
勿論、ペンもある。
床を机の代わりにして手紙を書き始めた。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「原作沿い」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛猫(プロフ) - ソウさん» 応援してくださりありがとうございます！ 明日の夜までには続きを作成できると思いますのであと少しお待ち下さい。 (2019年8月12日 19時) (
レス) id: 18f542a8ee (このIDを非表示/違反報告)
ソウ - あー！続き楽しみです！頑張ってください！ (2019年7月30日 15時) (レス) id: 8344a9dd37 (このIDを非表示/違反報告)
凛猫(プロフ) - 大体の流れは思い付いているんですが、どんな風に進めれば良いか、考えてます！今日中に更新しますので、もうしばらくお待ちください！ (2019年5月26日 15時) (レス) id: 18f542a8ee (このIDを非表示/違反報告)
凛猫(プロフ) - ドラゴンさん» 今日中に更新します！…多分…いや、絶対！ (2019年2月14日 15時) (レス) id: 18f542a8ee (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - まさか二人って‥‥続きを待ってます！ (2019年2月13日 21時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
