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赤side
学校終わり、姉ちゃんを迎えに行くか…って考えながら校門の方へ歩いとると、何でかざわついとる。
「めっちゃ可愛ええ子がおる」「誰かの彼女かな？」「迎えに来たんかな？」
校門の前まで来ると、
「大ちゃん！来ちゃった♪」
うえええー。
めっちゃ可愛ええ女の子おるなって思ってたら姉ちゃんやった。
朝バイト先に送ってた時と格好違うし、髪型もいつもと違うなんやオシャレなやつやし、よお分からんけどいつもよりキラキラしとる気がするんやけど。
「大ちゃんデートしよ？」なんて上目遣いで言われたらコクコクと頷くしかないやろ。
2人で歩きながら、「姉ちゃん今日はどうしたん？」って問いかけると、
「大ちゃんにお礼がしたかったんよ。いつも守ってくれてありがとね。えっとね、何がお礼になるか悩んでたら望が大ちゃんだけの為に可愛ええ格好でお迎え行ったって…
こんなことで喜ぶかな？って私も思ったんだけど…
大ちゃんのこと考えながら、多分こっちの方が好みかなってお洋服選んだり、友達にヘアアレンジしてもらったりするの私の方が楽しくなっちゃった。」
そう言ってフフって笑いながら「なあ可愛ええ？」って聞く姉ちゃんにほんまかなわんわって気持ちになってもおた。
いつか姉ちゃんと藤井さんは必ず両思いになってくっつくのは分かってるけど、
今日この日の俺だけのことを思っておめかしした姉ちゃんの姿を目に焼き付けてこれからも弟として姉ちゃんを守っていこう…
そう思えたんだ。
「姉ちゃんは、めっちゃ可愛ええ。」
家族を愛し、家族に愛されとる自信はあるけれど、恋愛事に…特に自分のことになると鈍感で自信のない姉ちゃんのちょっとでも自信になるよう今日も俺は愛を伝える。
いつかその役割が俺じゃなくなる日が来る時まで。
大好きな姉が幸せになる日まで。
*
おしまい
まんちもうの智子が可愛すぎて書き始めたものの、こんなあざとい子じゃない、もっとナチュラル可愛いなんよ
って気持ちでいっぱいになった作者です。
まんちもう設定の青緑、赤緑増えんかな…
続く (更新停止中)
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作者名：奏多 | 作成日時：2022年12月26日 0時
