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緑side
シゲと話したことで気持ちの整理もできたし、次の恋を真剣に探そうと思うんやけど、
何せ俺は10年以上同じ人に恋しとったから、
今どきのアラサー男子がどうやって恋愛するのか知らんのや。しかも職業アイドル…その中でも更に特殊なジャニーズ
そもそも恋愛対象、女性なんかな？！シゲのこと好きって気づく前は普通に女性と関係持ったこともあったけど遠い昔過ぎてなぁ
とりあえず今まで興味もなかったけど、話しかけてきたタレントさんとかスタッフさんに笑顔振り撒いてみよかな
そう思って廊下で話しかけてきた多分歳下のタレントさんと笑顔で話しとったら、背後からやって来た流星に首根っこつかまれて楽屋まで連行されたんやけど！？
緑「りゅーせー？！どーしたん？！」
青「どーしたやあらへん。神ちゃんアホなん？あんな見るからに狙ってますみたいな女と話し盛り上がるとか…今まで挨拶だけして素通りやったのに。」
緑「んー俺な、今恋人探しとるんよ。やからとりあえず話しかけてきた人に愛想振り撒いとる最中やけど難しいなぁ」
流星は思いのほか真剣な顔で話を聞いた後、俺の頭を撫でて
青「ほんまアホやなあいつ。意気地無しやからこうなったんやぞ…」ボソッと言うからちゃんと聞こえんかったけど、流星はよくあることやから俺も気にせん
まだみんな揃っとらんみたいやし流星に相談してみよかな
緑「りゅーせー、誰かええ人おらん？」
ド直球に聞いてみると、
楽屋の扉の奥でなんか音がしたような気がしたけど気のせいかな？
青「神ちゃんの好みは？」
緑「んー。顔とかやなくてお互いのことちゃんと思い合える人がええな。」
青「それ、俺が探すのむずない？」
緑「そやなー。じゃあ笑顔が素敵な人かな」
シゲと逆のこと言おうと思ったけど気にしとるみたいで嫌やったから、いっそ似てるタイプの人紹介してもらおうと思って言うたら
青「俺が知っとるやつで笑顔がピカイチなやつはおるけど、構ってちゃんやからなーおすすめはせんなー。」
緑「構ってちゃんかー。なんかどっかの誰かさんそっくりやな。
…尽くすのは俺平気なんやで…でもなちゃんと俺のこと愛してくれる人がええ」
あれなんでだろ…急に涙が出てきた
せっかくシゲへの気持ち忘れられたと思ったのに、流星と話しとる間頭に浮かぶのはシゲばっかりや
あかんなぁ やっぱ好きやねん
あんなにしんどい思いしたのにな
やっと次に進めると思うたんにな
流星に頭撫でられてもっと泣けてきた
つづく
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作者名：奏多 | 作成日時：2022年12月26日 0時
