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緑side
あれからシゲのこと見てもなんも感じんくなってものすっごく心が楽になったんよ。
シゲが淳太といちゃついとっても気づかないくらい視界に入ってこんくなった。
もしかしたらもうシゲのこと好きやなくなったんかもしれへん。
やっと過去のことに出来たんかな?
あんなに引きずった重たい初恋やったのに決別するのは一瞬なんやなって自分の一途な性格やけど飽きたら冷めるの早いのは恋愛もだったんかなって仕事終わりの楽屋で帰り支度しながら考えとると
何か感じとったんか、シゲからの誘いが…
考えごとしとる間に皆帰っとるやんなんてことに気をとられとると
赤「なぁ神ちゃん聞いとんの?今日うち来れるやろ?」
なんて当たり前に言われることに腹が立って…
気がついたら
緑「ごめんやけど、二度とシゲの家に行くことはないと思う」って言っとった。
赤「は?なんでなん?今日の神ちゃんおかしいで!」
と荒ぶった感情で言うシゲにも何も感じないことに嬉しさが込み上げて
笑いながら
緑「もうこんな関係やめようや。お互い良い人見つけて幸せになろ?」って伝えると
酷くうろたえたシゲが、
赤「なんでなん?好きなやつ他に出来たん?」と聞いてきたから
緑「真剣に次の恋考えとるんよ。ダラダラこんな関係続けてもおたけどシゲも30やし、俺ももう30歳になる。ちゃんとした恋せんとな。ごめんな。俺が軽率に『好き』って伝えたせいでシゲのことも振り回したよな。セ フレやなくてただのメンバーに戻ろ」
シグは考え込んどるのか下向いて動かんから了承は得たわと思って先に帰ることにした。
*
赤side
やばいやばい神ちゃんからリセットされてまう俺への気持ちが…。
付き合いが長いからこそ、神ちゃんの切り替えの良さスイッチのオンオフがはっきりあって
いらない、好きやないって思ったらめちゃくちゃハマってたもんも一瞬で嫌いやなくてどーでもよくなるっていう瞬間?場面を幾度も見てきた。
まさか自分がその対象になるなんて思っても見いひんかった。
勝手な思い込みやったけど、ずっと好きでおってくれるんやとばかり…
俺が1歩踏み出せばいつでも両思い?付き合えると思ってたからこそ何て言えばいい?今更好きとか付き合って欲しいとか恥ずくて先延ばしにしとったんや。
神ちゃんのことだからホントに次の恋見つけてまうかもしれんな…
俺以外が神ちゃんの隣におって、最近はあんまし見せてくれんかった笑顔を見せたり、甘えたりするんかな…そんなんあかんやろ
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作者名:奏多 | 作成日時:2022年12月26日 0時