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朝川くんのバレンタイン2 ページ7




さっきは持ってなかった紙袋が右手に握られている。



*『まだいた、良かった』

千「何かあったんですか?」

*『これ、君たちに渡すの忘れてた。バレンタインの』



そう言って渡された、小さな紙袋の中には飛行機型の缶。



*『可愛いよね。その中にチョコ入ってるの』



Aさんがこれを可愛いって思って選んだその姿の方が

絶対可愛いと思うけど!



*『じゃあ、今度こそ本当にお疲れ様〜』

千「あ、ありがとうございますっ!!お疲れ様です!!」

薫「ありがとうございまーす」

千「はぁあああ…Aさんからチョコ貰えたぁ…」



まさか、Aさんから貰えるなんて思ってなくて。

お誘いを断られてた男たちは貰えてないのに!

義理でも余り物でも貰えただけで嬉しいやつじゃん!



薫「たしかに可愛いかも」

千「これ?そりゃあ、Aさんが選んだんだから――」

薫「缶じゃなくてAさんが」

千「………へ?いや、可愛いけど、えっ!?えー!!!」

薫「冗談だよ。ホワイトデー頑張って誘えよ。じゃあな」

千「おまっ…冗談キツイってぇーーー!!!」



ホワイトデーまでにAさんを誘うのにふさわしい

お店を探してみよう。

薫にも負けないくらいのホワイトデーにしてみせる。



 

朝川くんのホワイトデー1→←朝川くんのバレンタイン1



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作者名:くろねこ | 作成日時:2020年2月11日 16時

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