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「じゃあ、人チックと言い換えよう」

「本当は人じゃないみたいじゃないか!」


ていうか、吸血鬼に襲われて半分不死身みたいな私にそれを言うと、本当に洒落にならない。あまりにも的を射過ぎている侮蔑言葉だった。


「あ、そうだ、わかった。発想は転換すればいいんだ。阿良々木、こういう場合は、対象となる言葉を外来語に言い換えちまえばいいんだよ。傷つく人がいる以上、言葉に規制がかかるのは仕方ねえことだからな。でも、そういう風に規制にあった日本語でも、外来語に換言させることで、脈々と受け継がれていくっていう話だ」

「なるほど。ああ、確かにそうやっちゃえば、逆にニュアンスが柔らかくなるからね、セオリーと言ってもいい。少年愛好家と言うよりショタコンと言った方がまだ少しは救いがあるみたいなものか。よし、じゃ、ものは試しだ、やってみよう。言い換えるのが、寸足らずと、人畜だから__」

「ショートネスと、ヒューマンビーストだな」

「やべえ! 一時代築けそうだ!」

「ああ! 眼から鱗が剥がれるなっ!」


痛そうだった。

というか、痛い二人組だった。


「まあ、じゃあ、寸足らずというのは取り消すよ……。うん、でもね、そりゃ、浦田くんは、小学五年生にすれば、確かに、それなりなんだろうけど」

「筋肉がかっ。筋肉がだなっ?」

「全体的に、だよ。でも、それでも、小学生レベルを逸脱してはいない。超小学級というほどではないと思うよ」

「そうか。高校生の阿良々木から見れば、おれの身体なんて、さながらスライダーだというわけだな」

「まあ確かに、外角にキレのいいのを決められると、まずは手は出ないな」


ストレートとまでは言うまい。

発育がいいのは、本当だし。

ちなみに正しくは、スレンダー。


「……じゃあ、阿良々木は、どうしておれのことを、情熱的な目で見てんだよ」

「いや、その……え、情熱的?」

「そんな眼で見られると横隔膜がどきどきするぜ」

「しゃっくりじゃん」


難しい振りだった。

突っ込み担当としての力量が試されている。


「まあ、なんでもないよ。気にしないで」

「そうだな。本当か?」

「うん……まあ」

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灰猫(プロフ) - 紅茶さん» 紅茶さんコメントありがとうございます!お返事遅くなってしまい申し訳ありません(><) Twitterですが、アカウントを作り次第わたるマイマイ其の参の方にリンクを貼らせて貰いますのでもう少々お待ちくださいませ!! (2020年4月28日 0時) (レス) id: cd0e1b19a2 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - Twitter教えていただきたいです!都合上いいねとフォローしかできませんがそれで良ければお願いします! (2020年4月4日 19時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
灰猫(プロフ) - しのみやさん» しのみやさんコメントありがとうございます!これからも是非楽しく読んでやって下さい(*^ ^*) (2020年3月31日 23時) (レス) id: 06fe930ba8 (このIDを非表示/違反報告)
しのみや - 化物語も歌い手さんも好きなのでとても楽しく見させてもらってます! (2020年3月31日 18時) (レス) id: 5d97f4e4ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灰猫 | 作成日時:2020年3月29日 14時

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