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「ところでAちゃん」
「どうしたの」
「どうも、また行き過ぎてしまったみたい」
「はあ？」
行き過ぎたって＿＿住所を、だよな。
え……？ 二回目だぞ、おい。
知らない土地なら、住所と実際の地図がかみ合わないのは、それはよくあることだが、相川の場合、ここはちょっと前まで、自分が暮らしていた土地なのに。
「責められるものならいくらでも責めてみなよ」
「いや、この程度のことで責めたり……ってあれ？ 相川、なんかさっきと台詞が微妙に変わってない？」
「あれ、そうかな。僕は気付かなかったけれど」
「なんだよ。あ、そっか。区画整理がどうとかって言ってたね。考えてみりゃ、お前の家も道になってるくらいだもんね、様相が、お前の知っている頃とは幾分違ってても当たり前か」
「いや。そういうことではないの」
相川は周囲を確認するようにしてから、
「道が増えたり、家がなくなったりあるいは新しくできたりはしているけれど、昔の道が完全になくなっているわけではないから……構造的に迷うわけがないんだよ」
と、言った。
「ふうん……？」
でも、こうして実際に迷っているのだから、そういうことなのだろうと思うけれど。ひょっとして相川は自分のうっかりミスを認めたくないのだろうか。こいつもこいつで、かなりの意地っ張りだからな……なんて、そんなことを考えていたら、相川は、「何」と言った。
「随分と文句があるみたいな顔をしているね、Aちゃん。言いたいことがあるならはっきりと言ったらどうなの。何なら、裸で土下座して謝ってあげてもいいんだよ」
「お前、私を最低な女に仕立て上げるつもりなのか……？」
こんな住宅街でそんなことされてたまるか。
以前に、そんな趣味はない。
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名無し16825号(プロフ) - ありがとうございます！これからも楽しみに待たせていただきます！ (2020年3月28日 9時) (
レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
灰猫(プロフ) - 名無し16825号さんコメントありがとうございます！そう言っていただけてとても光栄です！この二人が付き合うかどうか等も今後の更新で分かりますので、ゆっくりですが今後も気長に更新を待っていただけると嬉しいです！ (2020年3月28日 5時) (レス) id: 06fe930ba8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し16825号(プロフ) - ところでこの二人付き合うんでしょうか？（（ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
名無し16825号(プロフ) - すごく続きが気になります！面白かったです更新頑張ってください！ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2020年3月26日 1時
