ページ ページ22
相川の問題が解決したのは、誰のお陰でもない、相川の真摯な思いによるものなのだから。
その意味じゃ__本当に不純だ。
たとえ、何を願っても。
私は。
「いや、そういうのは、別に、ないかな」
「ふうん。そう」
果たして、深い意味があったのかなかったのか、あったとすればそれはどういう風に深い意味なのか、それは不明になってしまったが__相川は、何ということもなさそうに、そう言った。
「まあ今度、ジュースでもおごってよ。それでチャラってことにしよう」
「そう。無欲なんだね」
本当に器が大きいね。
相川は、まとめるようにそう言う。
この話はこれでおしまいという意思表示だろう。
と。
そこで私は、正面を向いた。随分長い間、相川の顔を見ていた気がしたので、意図的に、あるいは気まずさから眼を逸らすように、そっちの方へと視線をやったのだが__そこに。
そこに、一人の男の子がいた。
大きなリュックサックを背負った、男の子が。
25人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し16825号(プロフ) - ありがとうございます!これからも楽しみに待たせていただきます! (2020年3月28日 9時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
灰猫(プロフ) - 名無し16825号さんコメントありがとうございます!そう言っていただけてとても光栄です!この二人が付き合うかどうか等も今後の更新で分かりますので、ゆっくりですが今後も気長に更新を待っていただけると嬉しいです! (2020年3月28日 5時) (レス) id: 06fe930ba8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し16825号(プロフ) - ところでこの二人付き合うんでしょうか?(( (2020年3月27日 22時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
名無し16825号(プロフ) - すごく続きが気になります!面白かったです更新頑張ってください! (2020年3月27日 22時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:灰猫 | 作成日時:2020年3月26日 1時