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目黒side
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「…あれ？岩本から聞いてなかったの？」
『初耳です…』
「(岩本、二人に話してなかったのか？)」
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岩本が声を出して話した事に二人は驚き、
今まで頑張っていた発音練習のことを、二人に知らされてなかった事に、俺は驚く。
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俺が問えば、岩本は恥ずかしそうに口を手で隠す。
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『(照？正直に話して)』
「(照、何秘密に、してんの？)」
「…………ぃわ、な、い」
「(言えよ)」
『(白状しなさい)』
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何故、どうして、理由を言えと攻め寄る二人に対して、頑として言わない岩本。
徐々に小さくなっていく岩本が可愛くて、ついつい助け舟を出してしまう。
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「お前らあんまり責めない方が身のためだよ」
「目黒先生しってんの？」
「知ってるも何も、それが理由で教えてんだからさ、後々わかるよ、そんな焦んな」
「んな事言われてもなぁ…相澤、どうする？」
『…目黒先生がそう言うなら、仕方ないよね』
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ﾑｽｰｯとした二人を背に、
「(ありがとう、先生)」
とウインクする岩本。
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…お前の願い、叶うといいな。
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チラリ、と雪が降りつく頃。
三本の糸がしっかり結ばれるまで、あと少し。
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＊＊＊
こんにちは。
8.もう一つの糸
は、これにて終わりです。
次話は時期が一気に飛び、中学3年生の夏です。
この期間の三人は、相変わらず男女の関係なんて無知で、
とても仲良い"親友"としての関係です。
だけど、次回から少しその関係性に悩み始める三人。
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障害という壁がない三人に、恋という壁がやってきます。
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普通の人ってなんでしょうか？
障害があったとしても、好きになる気持ちは変わりません。
特に害もなく普通として過ごす人、自分自身普通なのに障害と判断されて過ごす人。
障害とは、結局、都合の悪いモノなのでしょうか？
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私は診断をされていませんが、きっと障害者です。
そうかもしれない、と思う反面、
そのマニュアル通りの判断をされる事が恐怖で、"普通"の仮面を被っているのでしょう。
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そう思うと、このお話に出てくる深澤くんのような自分を認めてくれる友達が欲しかったです。
ひらり
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まぼ(プロフ) - 更新ありがとうございます！陰ながらずっと待ってました (2022年11月11日 6時) (
レス) @page46 id: 06c3adb039 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるてぃー(プロフ) - 更新ありがとうございます！更新してくれて本当に嬉しく思います泣 このお話が好きすぎていつも繰り返し繰り返し読ませていただいております…本当に好きです… (2022年7月18日 11時) (レス) id: 98132ec47d (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ(プロフ) - 更新ありがとうございます！待っててよかったです。これからもファンとしてお話が続いてくのを楽しみにしてるので、焦らずゆっくりひらりさんのペースで更新続けて行ってくださると嬉しいです。 (2021年12月20日 3時) (レス) @page41 id: 59e8a972c2 (このIDを非表示/違反報告)
mitsuwako(プロフ) - 今現在障害を持つ子ども達を担任しているため色々考えさせられました。 (2021年10月10日 11時) (レス) @page40 id: 10c5e94b95 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - すごく勉強になる作品で、とても面白いです！実際私も障害(この作品の照君のような障害)を持つ年下の男の子と仲がよかったのでちょっと思い出して涙が出てきました。これからも応援していきますので無理しない程度に更新していってください！ (2021年4月5日 16時) (レス) id: f99d55c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひらり | 作成日時：2020年7月25日 16時
