7話 ページ8
朝、登校すると私の机の中に見覚えのない紙が入っていた。
私の表情の変化に反応したのか、角名が
「なに、なんかあったの？」
と言っているが
なんもないよ、そう返した。
なんか嫌な予感するなあ。
授業中に角名が後ろを向けないのをいいことに、
先程の紙の中身を確認する。
短い一言。
『死ね』
そう書かれていた。
書きなぐりのような字。
こんな身近な言葉に大した意味は無いはずなのに
なぜだかドキリとして背筋が凍る。
人にいじめられる経験などあるはずがないので手が震えるのは必然だった。
こんなん、しょうもないただの紙のはずやねんけどなあ。
そう思うようにしても体の震えは止まらず。
何も考えたくない。
そう思って眠りについた。
・
・
「爆睡だったね。」
授業が終わり、角名な起こされる。
「朝イチで古典はきついわ。」
たしかに、と笑う角名だが、どこか探るような顔をしている。
「ねえ、なんかあった？」
「え？なんもないよ。」
そ。
それ以上は追求してこない角名に安心しつつ、私はポケットにある例の紙を握りつぶした。
紙握りつぶしたところで現実は変わらんけど。
運悪く次の時間は移動教室で、机の心配をしながら私は理科室へと向かう。
なんも入ってませんように、そんな願いも虚しく。
授業を終え、クラスに戻るとやはり机の中には紙が。
治、角名がいないことを確認して紙を開くと
『昼 第2準備室』
そう書かれていた。
行かんかったら、
そんな想像するだけで恐ろしい。
いつもは待ち遠しかったはずのお昼がこんなに憂鬱なものになるなんて。
侑も治も角名も。
私に興味が無いことをちゃんと説明して早く帰ろう。
そんな私の考えは浅はかだったのかもしれない。
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零(プロフ) - 舞茸さん» ありがとうございます！楽しみにしています！ (2020年6月6日 0時) (
レス) id: 614ab4a9c9 (このIDを非表示/違反報告)
舞茸(プロフ) - 零さん» ありがとうございます！！くにみん！！！やばいですにやけました、絶対書きたいです。これ終わったら書きます。ありがとうございます！！笑 (2020年6月6日 0時) (レス) id: 370739b17d (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すごく面白くて楽しませていただいています！リクエスト(？)なんですけどくにみんもこのシリーズで書いてくださったら嬉しいです！更新頑張ってください！ (2020年6月5日 10時) (レス) id: 73833df8a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞茸 | 作成日時：2020年5月17日 16時
