4話 ページ5
「なあ、俺カッコよかったやろ。」
部活終わり、体育館にモップがけをしながら侑と喋る。
「うん、黙ってスポーツしてたらかっこいい。」
「いやなんか気に入らんけどまあええわ。
今日ありがとうな。」
「ううん、全然。いっつもあれ部員がしてるんやろ?大変やなあ。またいつでも言って。」
そういった私を侑はぎゅーと抱きしめる。
なあこいつほんまスキンシップ激しすぎん?
「ほんま良い奴やなA」
頭まで撫でている。
「いや離れや、私小学生ちゃうねん。」
「小学生みたいなもんやろチビやし。」
「なんやと。お前がでかいねん。」
「うるさいわチビ。」
それこそ小学生の喧嘩のようなやり取りを侑に抱きしめながらしているのはどう考えてもカオス。
「何やってんねんおまえら。」
凛とした声がした。
声の方向へ目をやると主将さんこと北さんがいる。
侑がばっと光と速さで私から離れた。
「き、北さんお疲れ様です…。」
明らかに動揺している侑。
「おう。
佐原今日はありがとうな。助かったわ。」
といつもと変わらない感情の読めない顔で言われる。
「いえいえ。またいつでもお手伝いします。」
「そや、暗いから侑に送ってもらい。」
「いやいや、1人で帰れますって。」
「侑、ちゃんと送んねんで。」
と侑の方をチラリ、と見ながら北さんは帰っていった。
「俺は北さんには逆らわれへんし暗い中1人で帰らせんのも心配やからお前のこと送る。
校門で待っとけよ。」
勝手に帰ったら許さん。
そう言わんばかりの顔で侑は部室へと向かった。
ここで帰って侑に痛い目見せんのもありやけど
さすがにそれは私の良心が痛むからやめといた。
・
・
一緒に帰りたいとか
そういうんちゃうからな。多分。知らんけど。
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零(プロフ) - 舞茸さん» ありがとうございます!楽しみにしています! (2020年6月6日 0時) (レス) id: 614ab4a9c9 (このIDを非表示/違反報告)
舞茸(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!!くにみん!!!やばいですにやけました、絶対書きたいです。これ終わったら書きます。ありがとうございます!!笑 (2020年6月6日 0時) (レス) id: 370739b17d (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すごく面白くて楽しませていただいています!リクエスト(?)なんですけどくにみんもこのシリーズで書いてくださったら嬉しいです!更新頑張ってください! (2020年6月5日 10時) (レス) id: 73833df8a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞茸 | 作成日時:2020年5月17日 16時