検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:42,417 hit

24話 ページ26

「なんで泣いてんの…。」







「ごめん、守られへんくて。」




「何言うてんの?」





「お前のこと突き落としたやつ、前までのやつと一緒やってん。
大口叩いて守るとか言うたのに、結局なんもできひんかった。」







ホンマにごめん、
涙ながらにそう謝る侑は今まで見た中で一番の好青年だった。







「いや侑のせいちゃうやん…。」




「俺のせいや、なんも考えんとお前しか見えてなかった俺のせい。」





「そ、そんな謝らんといて。私ももう元気やし…。」






ほんまにごめんな、そう言って侑は私を優しく抱きしめる。





「ほんまに心配してん、Aがおらんくなったらどうしよう、って。」





「あ、ありがとう…?」






「俺の元から一生離れんといて。」






無理なお願いをする侑はいつもの侑だった。





「俺な、ずっとAといときたいねん。
何した、とか何が楽しかったとか全部共有したいねん。」







「俺だけがAのこと抱きしめたい。」








「う、うん。」






なんやねん、これ。


なんか恥ずかしいやん…。







「その可愛い顔を俺以外のやつに見せたない。」






やから、







俺の彼女なりませんか。







抱きしめられていて顔は見えなかった。





でも体温でわかる、侑の顔は今真っ赤。








心臓はバクバクしている。







あれ、私これ侑に勝った?





なんて思ったがそんなはずはない、





私の顔は侑と同じぐらい、いや侑以上に真っ赤で。






「私の彼氏になってくれませんか。」







はい、とかお願いします、なんて言うのは恥ずかしくて




侑の真似っ子をするのが私の精一杯。







やっと向き合った私たちの顔は想像通り真っ赤だ。







あれ、なんか侑の顔目の前やなあ…。









距離がなくなってふと思う。









あんだけくっついてたけど、
キスだけは今回が初めてやな。








天然のフリしたたらしの侑やけど






私はそんな侑とくっついてるのが心地いいらしい。









fin.

あとがき→←23話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
171人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 稲荷崎 , 宮侑   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 舞茸さん» ありがとうございます!楽しみにしています! (2020年6月6日 0時) (レス) id: 614ab4a9c9 (このIDを非表示/違反報告)
舞茸(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!!くにみん!!!やばいですにやけました、絶対書きたいです。これ終わったら書きます。ありがとうございます!!笑 (2020年6月6日 0時) (レス) id: 370739b17d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごく面白くて楽しませていただいています!リクエスト(?)なんですけどくにみんもこのシリーズで書いてくださったら嬉しいです!更新頑張ってください! (2020年6月5日 10時) (レス) id: 73833df8a0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:舞茸 | 作成日時:2020年5月17日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。