21話 ページ23
「今日部活休みたい…。」
あと10分もしたら部活が始まるというのにごねる私。
治はそんな私に呆れた様子だった。
「何言ってんねん、部活サボったらさすがに北さんも正論パンチかますで。」
「うぅ…そうやねんなあ…。
でも侑が…。」
侑がこわいねんなあ。
そう言おうとしたが頭上から聞こえた声によってそれはかき消された。
「俺が何って?」
「ひぃっ」
聞こえてきたドスの効いた声にびくり、とする。
「A、はよこな北さんに怒られんで。
まさかサボろうなんか思ってないやんな?」
「そんなこと思ってないです、すいませんすぐ行きます。」
「じゃあいこか。」
そう言って侑は私の手をしっかりと握り、足を進めた。
「え。いいって、一人で行けるって。」
「いや言うたやろ、今日はずっとくっ付くって。」
いいからはよ行くで、
そう言われて私は大人しくついていくことにした。
今更なんか言っても無駄やわ。
・
・
「なんで私まで部室入れられてんねん。」
「なぁほら、俺の腹筋触ってや〜。」
侑が着替える部室に入れられた私は状況を理解しきれていない。
当の本人はさすが現役運動部、と言いたくなるようなバキバキに割れた腹筋を私に晒して
触って、触って、と強請ってくる。
「触らんわ、いいからはよ着替えて。」
そんな私の声を無視して侑は強引に腹筋に触れさせた。
「かた。」
不意に出てしまった言葉。
こんなつもりちゃうねんけど。
「やろ?俺の腹筋ばきばきやねん〜。
Aのお腹ふにふにやなあ。」
「えっ。」
いつの間にか私のお腹を触っている侑。
まって、なんのプレイ???
「ちょ、何触ってんの、てかもう時間ないねんて、はよ着替えて…。」
バックバクとはね続ける心臓を無視して冷静を保つ。
私の言葉にやっと時間を確認した侑は急いで着替え出した。
「じゃーな、A、帰りいっぱい話そな。」
ほんま私今日心臓発作で死なんかな。
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零(プロフ) - 舞茸さん» ありがとうございます!楽しみにしています! (2020年6月6日 0時) (レス) id: 614ab4a9c9 (このIDを非表示/違反報告)
舞茸(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!!くにみん!!!やばいですにやけました、絶対書きたいです。これ終わったら書きます。ありがとうございます!!笑 (2020年6月6日 0時) (レス) id: 370739b17d (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すごく面白くて楽しませていただいています!リクエスト(?)なんですけどくにみんもこのシリーズで書いてくださったら嬉しいです!更新頑張ってください! (2020年6月5日 10時) (レス) id: 73833df8a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞茸 | 作成日時:2020年5月17日 16時