結婚恋愛６ (ページ9)

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2人ともM ページ9

ベンチに座っていたらユノがカフェオレを買って戻ってきた。

「はい、奥さん。」

ペットボトルの蓋を緩めてくれたのが嬉しくてユノを見上げた。

「ありがとう。」

甘いカフェオレを一口含んで空を見上げた。
まだ日の出までは時間がかかりそうだ。

「もう休み終わっちゃうね。」

「今日で終わり。
　しばらくは忙しくなるなぁ。」

「ツアー楽しみ～。」

「その前に試験だろ？」

「痛いところを…ううっ」

Aの頭を自分の肩に引き寄せた。

「ま、大丈夫でしょ。」

「その後はあっという間に終わるし。」

「色々決めなきゃだしなぁ…。」

ユノから吐かれた白い息を見つめた。

「なんだったら引っ越し伸ばそうか？」

「うーん、とりあえず、ゼクシィ買いに行く！」

立ち上がってユノを見下ろした。

「なにそれ？」

「結婚情報誌。」

ニタニタ笑いながらユノを見下ろした。

「コンビニに売ってる？」

「うん！帰りに買っていく！」

「じゃあ、俺はイチゴアイス！」

ユノも笑いながら立ち上がった。

「ダメ！おせちで太るから！」

「Aだってそうだろ！？」

「うっさいなぁ。」

そこまで言うと走り出して公園を出た。

すぐにユノが追い付いて、息を切らしたAを後ろから捕まえた。

「ユノ、足はやーい！」

息を切らしたAの鼻は赤く染まっていた。

「運動神経いいから。」

「はいはい。その遺伝子は子供に是非とも受け継いでほしいです。」

手をつないでゆっくり歩きだして真っすぐ前を見つめた。

「俺は、Aのおおらかな性格を受け継いでほしいな。
突っ込みもいい感じだし。」

「えー、ユノってМだよね。あとチャンミンも毒舌だけど意外にМ。」

手をブラブラさせながら笑ったAが、やっぱり自分にとって必要な存在なんだなと実感した。