結婚恋愛６ (ページ37)

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ヨガ教室ページ37

「川名さん、久しぶりですね。」

「最近、試験とかで忙しくて。」

久しぶりに会うインストラクターを見ても何とも思わない自分にちょっとびっくり。
別に凄く意識していたわけじゃないし、恋愛対象としてみていたわけでも体の関係も求めていたわけではないのに。

「ああ、国家試験でしたっけ？」

「そうなんです。」

レッスン料のおつりを受け取りながら言葉を交わす。
小銭は貯金に回すから小銭入れに入れた。
休職中から始めた小銭貯金が結構な額になってきている。ユノには内緒だけど。

「今日は肩こり中心ですかね。勉強で肩凝ってるんじゃないですか？」

最近はダイエットより時々来て筋肉の凝りをほぐすことがメインになっている。

「そうですね。あ、先生、これから定期的に通えると思うので週二回にしようかなと。」

「なるほど、いいですよ。」

「じゃあ、火曜と土曜日に。」

「わかりました。時間はどうします？」

「日中の方が良いです。」

夜は色々と忙しいし、午前中だと家事も忙しい。だから午後からの方がありがたい。
主婦って結構大変。それに、土曜日はエステもあるし。

「じゃあ、１２時とかの方が良いですか？」

それなら昼食も取れるし、その後に買い物をして帰れる。

「じゃあ、それで。」

「はい。じゃあ、着替えてきてください。」

インストラクターは目尻にシワを寄せて自分に微笑んだ。

「今度、主人を連れてきてもいいですか？」

「ええ、いつでもいいですよ。」

「ありがとうございます。」

それだけ言ってロッカーに急いだ。

誰も居ないロッカールーム。
今日買いこんだ雑誌の重さからやっと解放された。