結婚恋愛６ (ページ26)

今日:19 hit、昨日:0 hit、合計:216,244 hit

選択権ページ26

「ユノは何飲む？」

「俺は…Aと同じものがいい。今日はAの好みに任せる。」

「うわ、なんか新鮮。強引な旦那さんが私に選択権を与えるなんて。」

大げさに言ってメニューを見つめた。

「Aちゃん、結婚したのか！？」

大将の声に驚いて二人でふすまの方に目をやった。

「あ、はい…。」

「なんだよ！みずくせーなー！で、こっちが旦那さん？」

大将がニコニコ笑いながら右手を出した。

「あ、どうも、いつも妻がお世話になってます。」

大将の手を握りながらユノがニコニコ笑っていた。

「前に連れてきたのもいい男だったけど、これまたいい男だな～。」

「チャンミン、カッコいいですよね？」

余計に気をよくしたらしくかなり上機嫌になった。

「なんだ知り合いか？」

「ええ、僕の弟みたいなものです。」

「あの、大将、これとこれとこれ。」

「ああ、ごめんごめん。」

慌ててメモをして下に降りて行った。

「いい人だね。」

お絞りで手を拭きながらAを見つめた。

「大将にいつも元気もらってた。実習で落ち込んだ時とか。」

「へ～じゃ、夫としても感謝しないとね。」

ニコニコ笑いながらAの左薬指のリングを触った。

「後は国家試験だけだろ？」

「うん。それが一番の問題ね。」

「あと、誕生日はちょっと海外で過ごさない？正確に言うと香港になる。」

「うわ、出た、旦那さんの強引なところ。」

クスクス笑いながら並べられた料理をつまみながらカシスウーロンを半分ほど開けた