結婚恋愛６ (ページ22)

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蜘蛛と飴ページ22

背中から包み込まれて瞳を閉じた。

「ただいま。」

「おかえり。」

顔を上に向けたAに唇にスパイダーマンキスをプレゼントした。

「これ、初めてするキス」

「じゃ、もう一つ。」

ユノがソファーに座って口に何かを含んでAにキスをした。
甘酸っぱいソーダの味が口の中に広がる。
コロリとしたものがユノの唇から移された。

「ん…ふっ…」

吐息に混じってリップ音が部屋中に響いた。
そのまま、パジャマのボタンに手をかけて背中に手を回してホックを外した。

「ユノ…お風呂…。」

最近お風呂を一緒に入れずにいる。
ユノの時間軸と自分の時間軸を合わせるためには、どうしても効率性を考えているとそうなってしまう。
キャンディーを舌で転がしながらユノを見上げた。

「どうせ汗かいたらまた入ることになるし。
都合がいいことに、奥さんは明日は冬休みだろ？」

「でも、ヘルメットが…。」

ベッドサイドのチェストにしか置いていないし、それに今それを取りに行くのはなんだか色気が無い気がする。

「大丈夫。実は、ここに隠してある。」

ソファーの隙間からアルミパッケージを取り出した。

「いつの間に…。」

「たまには気が利くことするだろ？」

「これって気が利くっていうの？ただ単に自分がしたかっただけでしょ？」

リモコンで照明を落とした。
ユノがブラを邪魔そうにしているから。上半身を起こしてブラと上着を脱いだ。

「そうとも言う。」

クスリと笑ってまたAに唇を重ねた。