結婚恋愛６ (ページ20)

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ひめはじめページ20

「そういえば、体重元に戻らないね。」

後ろから抱きしめたら、全く体型が変わっていない気がした。
むしろヨガに通ってるせいか引き締まってきた印象だ。

「正直言うと、戻したくない。」

「えー？なんで？」

ゆるくなった左指のリングをクルクルと回しだした。

「うーん、服も今のサイズでぴったりだし。
　困ることが全くないから。
　むしろ、6月に向けて絞らないとね～。」

ハミングしながら答えるAは至極上機嫌らしい。

「結構楽しみにしてるんだ？」

思わず口元が緩んだ。

「うーん、結構ね～。」

やけに素直なAの答えに気をよくして、悪い癖が出始めた。
Aのボタンを一つ、また一つ外した。

「ちょっと…。」

「ヘルメットは届きました？」

「…。」

「ま、届いてなくても別にいいよ。俺がAを愛したいだけだから。」

顎を掴まれて唇を奪われた。
角度を変えて繰り返し。
そのまま手探りでサイドチェストの引き出しを開けた。

「…届いてる…。」

「やった！念願のひめはじめができる！」

「自分で調べたの？」

ユノが自分のパジャマを脱ぎ捨てた。
最近チャンミンンと一緒にジムに通い始めたから、かなり体が引き締まってきた。
彫刻のような胸筋から腹筋にかけてのシルエットに息をのんだ。
そのままAの身体をまたいで片方の口角を上げた。

「チャンミンに教えてもらった。」

「ヤダ！もう最悪！」

「いいだろ？俺たち夫婦なんだから。」

「そうだけど、なんでチャンミンにそういうこと聞くのよ！」

パジャマの前身ごろを掻き合わせた。

「もう待てない…３週間も我慢したんだから。」

掻き合わせた胸の力が緩んでユノの顔を引き寄せた。

「私だって待てない…。」

「ふふふ、俺たち似た者夫婦だよね。」

「そう？でも全然似てないよ。だって、私忘れ物番長じゃないし、やりっぱなしでもない。」

「そうだった。忘れてた。」

パジャマを脱がす手がいつもより焦っているように感じるのは気のせいだろうか…。