値段は気になる ページ17
シンプルなものに自然と目がいった。
けれど、ただのソリテールだとジュエラーらしさはやや欠けるような気がした。
もちろんダイヤを止める爪は秀逸だし、ダイヤの美しさを引き立てているが。
Aが目に止めたのはブリリアントカットのサイドにバケットカットのダイヤがあしらわれたリングだった。
「それがいいの？」
ユノが覗き込んだ。
Aは返事もせず見入っている。
「では、どのくらいの大きさの石がよろしいですか？」
男性店員がAに問いかけるが、値段が大体わかっている分言いだせずにいた。
「どうしたの？」
Aが下唇を噛んでいる様子に気づき、その様子から何を考えているかいぶかしげに見ていた。
「…だって高いから…。」
ユノはやや呆れた様子でAの方を見るとため息をついた。
「はぁ…。ちょっと二人きりにしてもらっていいですか？」
店員に向き直ると申し訳なさそうにそう告げた。
「かしこまりました。」
店員は頭を軽く下げてリングを持って部屋を出て行った。
ドアが完全に閉まるのを確認してユノはAの方に体を向けた。
「値段のことは気にしなくていい。俺がAに贈りたいものだから。
出せる金額の限度は言ってあるし、その範囲内で持ってきてくれるから心配はいらない。」
ユノの真剣な視線を見て居られず俯いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 322人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
maimai(プロフ) - wakaさん» 私の場合、妄想が暴走してますけどw (2017年2月24日 1時) (
レス) id: 89c5e1ec04 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 同じく！！wwwww (2017年2月24日 0時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - wakaさん» 妄想に生きますw (2017年2月24日 0時) (レス) id: 89c5e1ec04 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 私も終わってるよwwwww (2017年2月24日 0時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - wakaさん» ですよね〜って、私ずっとご無沙汰ですけどw (2017年2月23日 23時) (レス) id: 89c5e1ec04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：maimai
| 作成日時：2017年2月11日 0時
