結婚恋愛６ (ページ14)

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好きの哲学ページ14

「じゃ、教える。
　じゃあ、ユノの概念の付き合うはどこまで？」

「そうきたか…。うーん、好きって気持ちがあったかどうか。」

体の関係って言おうとしたけど、それを言ったら女性と付き合った人数は2人になる。
好きで付き合ったと言うのも間違いじゃないけど、自分から告白した相手は居ないからそれも困る。
でも、付き合ってから好きになった相手は居たし。

「好きの概念は難しいでしょ？」

「どういうこと？」

「人間は不思議な生き物で、好きって言われたら好きになったりするし、恋に恋することもある。
　恋に恋することは本当の意味で好きとは言わないでしょ？」

凄く哲学的な話に傾いたと思い単純な質問にしてみることにした。

「じゃ、体の関係は？」

「付き合って体の関係があったのは３人。」

「３人…。」

凄くリアルな数字に、聞いたことを軽く後悔してきてAの胸に顔を埋めた。

「でも、その３人を本当に好きだったかと言われると、きっと違う。」

「どういうこと？」

「ユノとそうなって気が付いたんだよね。
　本当に好きな人とそうなるって今までにない感覚だから。」

また顔を起こしてAを見つめた。

「それって…」

「私の本当の恋はきっとユノだけ。ユノならなんだって許せる。
　やりっぱなしでも、忘れ物番長でも。
　なんでもやってあげたいし、本気でぶつかっていきたい。」

クスクスと笑い出した。
その言葉に凄く満たされた気がした。

「俺も、本当の恋はAだけだ…。」

柔らかい微笑みでAを見つめた。

「で、旦那様、不安は解消されました？」

「はい、奥様。凄く安心しました。」

そのまま、また胸に顔を埋めた。

「ね、それくすぐったい。」

クスクスと笑い出した。