車の行くへ ページ7
自宅の駐車場に車を入れてから、まじまじと車を見つめた。
二台分借りている駐車場は社用のバンが止められるようだった。
でも、自分のコンパクトカーとこの新車が並んでいるから、どうしたものか考えた。
とりあえずエレベーターに乗りこんで部屋に入った。
「もしもし、お母さん？私の車要らない？」
「どうしたの？」
「ユノが車買ってくれて。」
ユノが運転してもいいように、大きい車を買ったのだと自分に納得させながら電話を取った。
どう考えてもあの車は自分の車の４〜５倍はする。
「ああ、そう。じゃあ、お母さんの車古いしもらおうかな。」
母親の声が一気に華やいだ。
「年明けに手続きしたいから和幸兄ちゃんに言っておいて。」
整備士をしている従兄の和幸の会社は、自分を含めいつも色々と整備を頼んだり車の手続きを頼んでいた。
「わかった。」
「あんた、試験大丈夫そうなの？」
久々の娘の電話に、聞きたいことはいっぱいある。
その中でも国家試験のことはかなり心配だった。
「一応、模試でも合格圏内には入ってる。
でも、油断は禁物かな。」
「それならいいけど、ユノさんとはうまく行ってるの？」
「うーん、まあ、一応。」
「貴方が選んだ人なんだから大切にしなさいよ。」
「わかってる。」
「じゃあ、また。」
「お正月は帰ってくるの？」
母親は矢継ぎ早に質問を繰り返す。
「無理かな、ユノが仕事休みだけどあの人のこと考えたらそっちには行けない。」
「わかったわよ。夫婦水入らずで過ごす最初の年なんだから、のんびり過ごしなさい。」
母にとって娘は一生子供だということを痛感させられた。
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maimai(プロフ) - wakaさん» いつもありがとうございます！コンスタントに更新できないかもしれませんが、気長に楽しんでください(^▽^)/ (2017年1月31日 22時) (
レス) id: 89c5e1ec04 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 新章おめでとう！！いつも楽しみにしてるから、これからもよろしくお願いします(^o^) (2017年1月31日 2時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai
| 作成日時：2017年1月31日 0時
