私に言っても ページ33
結局、和室に二組敷かれた布団で博美と二人で眠った。
暫く他愛もない話をしていたら、Aが徐々に言葉がはっきりとしなくなって気が付いたら眠っていた。
そっと和室を出てAのスマホを操作した。
本当はダメだけど、今はとりあえずそんなことを言っていられない。
名前を検索してタップした。
数回のコールの後に、韓国なまりの日本語が聞こえた。
「もしもし？突然の電話すみません。私、今野博美と言います。」
ユノは聞き覚えのある名前に険しい顔が少し和らいだが、Aに何かあったのかと以前の悪夢がよみがえった。
「Aになにかあったんですか！？」
緊張が走った自分の声が、意外にも大きくて驚くほどだ。
「今、貴方の自宅に来てて。安心してくださいAは眠ってるんで。」
「ああ、良かった。」
ホッとして胸をなでおろした。
「眠れないですか？」
「ああ、ちょっと…。」
あの後、結局渡された缶チューハイも飲めずそのままベッドに入った。
「A、貴方に言ったことをかなり後悔してました。
でも、Aなりにずっと不安だったみたいで。」
「…僕が至らないばっかりに、Aを不安にさせてしまって。」
「残念ながら貴方の所為じゃないとは言えないです。
でも、Aにも原因はあります。
A、結構臆病だし、もともと自分に自信ない子だから。」
「A自覚が無いんですよ。とても魅力的なのに…。」
Aがどんなに魅力にあふれた人間かを言ってきたのに、自分が言ってもあまり相手にしてくれてなかった。
「自分の奥さんをそんな風に言える貴方が凄いわ。
でも、残念だけど、私に言っても仕方ないし。」
「そうですよね。」
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maimai(プロフ) - wakaさん» いつもありがとうございます！コンスタントに更新できないかもしれませんが、気長に楽しんでください(^▽^)/ (2017年1月31日 22時) (
レス) id: 89c5e1ec04 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 新章おめでとう！！いつも楽しみにしてるから、これからもよろしくお願いします(^o^) (2017年1月31日 2時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai
| 作成日時：2017年1月31日 0時
