保険 ページ23
「ねぇ、俺よりチャンミンの方が良いの？」
ベッドルームで後ろから抱きつかれながら、思わぬことを聞かれてびっくりした。
「は？何言ってるの？」
「だって、俺のプレゼントより、チャンミンのプレゼントの方が嬉しそうだったから。」
Aの左手の薬指のリングをいじり始めた。
「あー、ユノのプレゼントが嬉しくないわけじゃなくて、女心を刺激されるのは車よりストールだったってだけ。
それに、それとユノを好きなのとは別でしょ？」
「…。」
一度軽く息を吸い込んでから、体制を変えてユノの目を見つめた。
「ね、チャンミンのことが好きだったらユノとこうしてない。
ユノのことが好きだから、こうしてるし、ユノを今だって欲しいって思ってる。」
ユノの胸に光るクロスを撫でた。
「へえ、俺のこと欲しいって思ってるんだ？」
「そりゃね。」
「俺ばっかり思ってると思ってた。」
Aのパジャマのボタンに手をかけた。
「今、この瞬間も、これから先もAを抱けるのは俺だけ？」
「ユノって結構独占欲強いのね。」
クスリと笑いながらユノの胸元を見つめた。きっと今、ユノを見つめたら一気に溺れる。
「そうだよ。こんなに独占欲強いなんて初めて知ったんだから。
答えて、どうなの？」
この前もそうだけど、こういう時ユノは一歩も引かない。
「今も、この先も、ユノだけであってほしいと思う。」
「凄い曖昧。」
「だってどうなるかなんてわからないもの。ユノが私を捨てるかもしれないし。」
自分のなかでまだ払拭できない。ユノを信じていないわけじゃない。
でも、そう言っておくことで自分に保険をかけている。
「俺がどれほどAを好きか、これからわからせてあげる。
今日は覚悟してね。」
「明日は遅刻できないわよ…。」
「じゃあ、目覚ましかけておけばいい。」
ユノの目が野性味のある光に変化したから、初めて怖いと思った。
「ユノ、怖い…。」
「俺を怒らせるからだよ。」
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maimai(プロフ) - wakaさん» いつもありがとうございます！コンスタントに更新できないかもしれませんが、気長に楽しんでください(^▽^)/ (2017年1月31日 22時) (
レス) id: 89c5e1ec04 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 新章おめでとう！！いつも楽しみにしてるから、これからもよろしくお願いします(^o^) (2017年1月31日 2時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai
| 作成日時：2017年1月31日 0時
